視覚障害のある犬がついに新しい飼い主のもとへ(出典:http://www.abc15.com)

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クリスマスが近づくと温かい家族が恋しくなるのは人間だけではない。保護センターに引き取られている犬や猫も、新しい飼い主が現れるのを心待ちにしている。このほど米アリゾナ州フェニックスにある動物愛護協会(Arizona Humane Society、以下AHS)が催した里親探しのイベントで、なかなか引き取り手がなかった視覚障害のあるジャーマン・シェパードに、ついに新しい家族が見つかったことが『abc Arizona News』などで報じられた。

ジャーマン・シェパードのブライアン(5歳)は元の飼い主から虐待を受け、裏庭に栄養失調の状態で捨てられていたところを保護された。視覚障害というハンディを負っていたが、影や形を頼りにして前に進むことはでき、散歩も好きでお気に入りのロープの玩具で遊んでいる姿は他の犬となんら変わりはないように見える。

AHSは、サンクスギビングデー(11月24日)翌日のBLACK FRIDAY(ブラックフライデー、25日)からCYBER MONDAY(サイバーマンデー、28日)にかけて犬に新しい家族を探す養子縁組のイベントを行った。その週末だけで、313頭もの犬猫に新たな飼い主が見つかり引き取られて行った。しかしブライアンだけは、新しい家族が現れなかった。

AHSのスタッフは、ブライアンが視覚障害を持っているために新しい飼い主が決まるのは難しいだろうと予想していたが、それでもブライアンに新しい家族を与えたい一心で、29日に改めて里親募集の広告を出した。

AHSのスポークスマンであるベレッタ・ネルソンさんは「できればブライアンには、小さな子供のいない家庭に引き取ってもらえることを望んでいます。ブライアンが新しい環境や生活に馴染めるように、飼い主となる人にはブライアンをサポートしてもらえる忍耐力が求められます」とAHSのサイトに綴った。

そして11月30日、ブライアンのもとへ2組の家族が訪れた。そのうちの1組であるパッティ・ムーアーズさんは過去にもジャーマン・シェパードを飼っていたことがあり、障がいを持ったジャーマン・シェパードの世話もしたことがあるという。そのパッティさんがブライアンを見て引き取ることを決心した。

その後のパッティさんの話では「ブライアンは何にでもニオイを嗅いで、新しい家に馴染もうとしている」のだとか。目の不自由な犬の世話は通常とは違い時間や手間もかかることだろう。しかし新しい家族が見つかったことで、ブライアンはクリスマスも温かい家で過ごすことができる。そして新しい飼い主のパッティさんも、この先きっとブライアンを家族のように愛してくれるに違いない。

出典:http://www.abc15.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)