石炭を積んだ北朝鮮の船舶10数隻が、中国の港に入港できず、公海上で停泊していることが明らかになった。米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じた。

船舶の位置情報をリアルタイムで表示するウェブサイト「マリン・トラフィック」によると、山東省日照市の嵐山港から20キロ沖合には、「ウリスター」「ミネ」「マンジョン1」「ビクトリー2」等、北朝鮮船籍または北朝鮮の港だけを行き交う事実上の北朝鮮の船舶4隻が停泊している。通常なら、嵐山港に入港するはずだが、長いもので4日間、公海上に留まっている。

また、嵐山港から北に30キロのところにある日照港の沖合13キロの地点にも、北朝鮮の「クムソン」が停泊している。さらに、蓬莱、石島、連雲港、大連、秦皇島の各港の沖合にも、多数の北朝鮮の船舶が停泊しており、その数は少なくとも12隻に達する。

これらの船は石炭などの鉱物資源の運搬船だ。過去数年間、北朝鮮と中国を頻繁に行き来しており、今回も石炭を積んでいるものと思われる。

一方、石炭運搬船ではない、コンテナ船「カリムチョン」は14日の23時(日本時間)に嵐山港に入港した。中国の商務省は、国連安保理で対北朝鮮制裁決議2321号が採択されたことを受けて、今月11日から北朝鮮産の石炭の輸入を一時停止すると発表した。しかし、11日以前に輸送を開始した石炭や中国の税関に到着した石炭は、例外とするとしていた。

このような措置と、今回の船舶立ち往生について、関連があるかどうかは今の時点ではわかっていないが、中国当局により何らかの措置が下された可能性も否定できない。