人類の発展の歴史は、文化の発展の歴史でもある。世界各国ではその気候風土や社会体制に合わせてそれぞれ独自の文化を形成してきた。それは工業生産においても同じであり、国によって重視する部分や価値観が異なるのである。(イメージ写真提供:123RF)

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 人類の発展の歴史は、文化の発展の歴史でもある。世界各国ではその気候風土や社会体制に合わせてそれぞれ独自の文化を形成してきた。それは工業生産においても同じであり、国によって重視する部分や価値観が異なるのである。

 中国メディア・和訊は13日、工業文化の発展について論じる記事を掲載した。記事は、19世紀に英国で起こった産業革命以降、工業文化は約200年に渡って発展を続け、現代の情報文化の発展へとつながる大事な要素となっていると説明。「国の工業発展における精神的な産物」とした。

 そして、日本の工業文化について紹介。伝統文化の色彩を濃く帯びる一方で、西洋の手法を取り入れた東西融合の産物であるとした。欧米に迫られて開国した日本は西洋の手法を取り入れて工業技術や生産方式を大いに学び、日本の伝統文化に改造を施して「規範化された制度、厳格な仕事というベースの下で企業を起こし、変化させてきた」と説明した。そして、第2次世界大戦の敗戦で日本は工業化を全力で推進することになり、そこから日本オリジナルの工業文化が作られていったとしている。

 その日本オリジナルの工業文化とは「西洋文化を吸収し、技術重視、効率の追求というスタンスを保ちながら、企業を家庭として扱う伝統文化意識を備える」ものであると解説した。

 一方で、中国の工業文化については「1949年の中華人民共和国建国後、ようやく生まれた」と説明。しかし、それは計画経済に基づく工業文化であり、改革開放によって「工業化は正しい発展の軌道に乗った」とした。そして、現在に至るまで「中国の工業文化は依然として、形成期、発展期の段階にある。広い国土において、工業文化の発展レベルも不均な状態だ」と指摘している。

 「世界の工場」として、ひたすら低廉かつ低品質な製品を作り続けてきた中国だが、そこに成熟した工業文化はなかった。付加価値が高く、品質の確かな工業製品の生産が必要とされ、情報化が進む今の時代において、中国の工業は自らに見合った文化の発展が求められている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)