14日、中国の企業家が米カリフォルニア工科大学に多額の寄付を行ったが、中国で「なぜ国内ではなく海外に?」と議論が巻き起こっている。写真はカリフォルニア工科大学。

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2016年12月14日、中国の企業家・陳天橋(チェン・ティエンチアオ)氏は12月初旬、米カリフォルニア工科大学に脳科学研究費として1億1500万ドル(約135億万円)もの寄付を行ったが、中国で「多額の寄付をなぜ国内ではなく海外に?」と議論が巻き起こっている。香港紙・経済日報が伝えた。

北京大学の教授は「生物学や脳神経科学の分野で歴史あるカリフォルニア工科大学に寄付したわけだが、この分野では中国が発展段階にある。この寄付は間違っている」と指摘。しかし、上海科技大学の教授をはじめとする専門家は「経済人が化学研究に興味を持つのはいいことだ」とし、「他の富豪たちの視野を広げることにもなる」と賛意を示している。

陳天橋氏(43)は盛大グループの創始者で、中国オンラインゲーム市場のパイオニアとして知られている。金融や不動産にも事業を広げ、2016年の胡潤(フージワーフ)中国富豪ランキングでは230億元(約3910億円)の資産で81位。

陳天橋氏はこの多額の寄付について、「脳科学研究は人類全体に寄与するもので、国際的、学際的に深めていくべき研究だ」とし、中国系の脳科学研究者100人を対象に長期的な助成を行うことも検討していると話している。

中国では企業や富豪による海外への多額の寄付が問題視されることがしばしばある。2014年にはSOHO中国の潘石屹(パン・シーイー)夫妻が1500万ドル(約17億7000万円)をハーバード大学に奨学金として寄付したことで議論を呼び、釈明会見を開く事態となった。(翻訳・編集/岡田)