【衝撃】高速バスの中で起こった衝撃の事件簿6選

写真拡大 (全8枚)

とにかく安い長距離移動手段といえば高速バス。乗ってしまえば寝るだけということもあり、多少の不便には目をつぶって敢えて使っている人も多い。

現実を忘れられる良い移動手段



そんな高速バス愛用者の一人であるAさん(39歳)。単身赴任先の大阪と、家族の住む東京を往復するため、月に最低でも4回は利用しているという。

Aさんは言う。「もちろん、新幹線や飛行機を使った方が時間短縮にもなりますし、正直コスパもいいんです。しかし、あの狭苦しい空間の中で、たっぷり時間をかけて目的地に向かう、あの感覚はひと時の現実を忘れさせてくれる良い移動手段なんですよ」

しかし信じられないトラブルも!?





そんな生活を続けて早くも10年になるAさんは、今まで記憶できていないほどの回数高速バスに乗り、その中で袖すり合った乗客の数も相当数に上るという。

今回はAさんに、高速バスの中で体験した衝撃の事件を語ってもらおう。

高速バスの中で起こった衝撃の事件簿6選



1.高速道路で急に新たな乗客が乗ってきた

「車内が消灯し乗客ほぼすべてが寝静まった深夜のことでした。高速道路を走っていたバスが、パーキングエリアでもバス停留所でもない場所で急に停まったのです。そして、10人ほどそこからゾロゾロと乗車してきました。たまたま目を覚ました時に見えたその光景の不気味さに、私はパニックを起こしそうになりましたよ」

Aさんは謎すぎる新たな乗客たちに恐れおののいたが、バスの運転手が電話で何やら話をしているのを小耳に挟んだところ、彼らは前を走っていた同系列会社のバスに乗っていた人たちであることが判明。なんとバスのタイヤが外れてしまい、動かなくなってしまったらしい。寝てる乗客を起こさないように配慮したのかもしれないが、せめて一言アナウンスが欲しかったのが本音だとAさんは語った。



2.男の私が男におっぱいを揉まれた

「3列シートの高速バスに乗っていた時のことです。3列の中央に寝ていた男性が、急に私のおっぱいを触ってきたのです! あまりのことに声をあげることも出来ず、ひたすら次のパーキングエリアまでガマンしました」

どうやら男性は、Aさんから見てもう一つ先のシートに座っていた彼女とAさんを間違えたようだった。パーキングエリアについた時にその状況を彼女に見られてしまい、ちょっとした修羅場が巻き起こったとのこと。単なる間違いだと男性は弁明していたようだが、もしや、彼女の胸は中年男性の胸と間違えられてしまうモノだったのだろうか。



3.大便を漏らした奴がいた

「泥酔状態で乗って来る客がいる時は要注意です。隣の席でゲロを吐かれたことは実はけっこうな頻度であるのですが、たまにおしっこを漏らす奴がいます。一回だけ隣で大便を漏らされたこともあります。車内に充満したあの臭いを忘れることはできません」

バスで素早く寝るために、乗車前にお酒を煽ってしまう客は意外と多いらしい。だが、安価なバスの場合はトイレが備え付けられていないという落とし穴がある。パーキングエリアまで我慢できずに勃発するこの恐ろしい事案を防ぐには、乗客自身の覚悟が必要だとAさんは言う。Aさんの場合は、乗客時は紙おむつを着用することで、周囲への迷惑を最小限に食い止める努力をしているという。



4.パーキングエリアで置いていかれた

パーキングエリアでタバコを吸っていたら、いつの間にか乗っていたはずのバスが消えていました。時計を見たら、集合時間を5分もオーバーしていたんです。でも、出発前に運転手は必ず点呼をとるはずなのに……。自分の不注意が悪いのは承知の上ですが、運転手もちょっと適当すぎますよね」

深夜だったため、バス会社とも連絡がつかずAさんは途方に暮れた。しかし運の良いことに、Aさんが乗っていたバスと同系列会社のバスが1時間後にそのパーキングエリアに現れたのだ! しかも目的地も同じ。Aさんはそのバスの運転手に事情を説明し、置いていったバスの運転手と連絡をとってもらった。

結果的にAさんは後から来たバスに乗ることができ、無事に目的地まで到着したそうだが、これはラッキーだったとしか言いようがない。乗り遅れはあくまで自己責任と見做されるため、最悪の場合は自腹でタクシー移動を余儀なくされることがあるという。



5.元カノが隣の席にいた

「本当に偶然だったのですが、大阪から東京に帰る時に、大学時代に付き合っていた元カノと隣の席になったことがあります。私は単身赴任とはいえ、幸せいっぱいの家庭を築いておりますが、元カノは夫に浮気されて離婚し、子供も経済的事情で離れて暮らしているというなかなかヘビーな状況でした。一晩中、小声でその愚痴を聞かされた時は、自分の座席運の無さを呪いましたね」

8時間という長丁場の恨み節。Aさんはバスを降りた瞬間、元カノに挨拶もせず脱兎のごとく逃げ出したそうだ。だが、再会の瞬間に安易に連絡先を交換してしまったため、今でも時折「話を聞いて欲しい。会いたい」と連絡が来るという。なぜか、単身赴任先の大阪のアパート付近で、バッタリ遭遇することもあるのだとか。果たしてあのバスでの再会は偶然だったのか……?! 改めて元カノの真意を確かめてみたくはある、とAさんは言った。



6.乗客は自分だけのはずが

「偶然にもキャンセルが相次いだらしく、平日のオフシーズンでただでさえ少なかった乗客が私だけになってしまったことがあります。広く使えることは嬉しかったのですが、逆に言えば運転手と8時間くらい2人きりなわけで、一抹の寂しさはありました」

「しかし、深夜2時をすぎたあたりから、なぜか周囲に人の気配がし出したのです。私が恐る恐る目を開けると、ぼんやりとした人影が数人、私のシートの周囲に座っていました。私は恐怖に震え、お経を唱えながらその後ずっと目をつぶっていました。リアルなのか、夢なんじゃないかと問い詰められたら自信はありませんが、その体験は事実です」



Aさんはその恐怖のなか、気が付いたら夜が明けており、車内は最初の時と同じように自分1人の状態に戻っていたという。明らかな心霊体験をしてしまったAさん。これ以降、平日のオフシーズンには高速バスを使う時は注意を謀っているそうだ。車内に自分1人だった時は、体調不良でキャンセルすると心に決めているそうだ。

高速バスは素晴らしい移動手段



かなり衝撃的な体験をしているAさんだが、今後も長距離移動には、高速バスを使い続けると話していた。

「こういう事件もちょくちょく起こるところがまた面白いわけですからね! 実はこれ以外にも嬉しいハプニングの話がかなりあったのですが、これはまた別の機会に……」

ぜひ今後も高速バスを愛用し続けていただきたい。

■執筆・監修:Mr. Fox

執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/