中国は世界最大の自動車市場であり、一部の都市では自動車の保有台数が増えすぎたため、日々の渋滞が深刻化している。日本でも年末やお盆の帰省ラッシュなどの際に渋滞が発生するが、中国で日常的に見られるような深刻な渋滞は日本ではほとんど発生しない。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国は世界最大の自動車市場であり、一部の都市では自動車の保有台数が増えすぎたため、日々の渋滞が深刻化している。日本でも年末やお盆の帰省ラッシュなどの際に渋滞が発生するが、中国で日常的に見られるような深刻な渋滞は日本ではほとんど発生しない。

 中国メディアの中国環境報は11日付で、東京の自動車保有台数は800万台と北京の500万台よりはるかに多いというデータを紹介する一方、「東京はなぜ渋滞が発生しないのか」というテーマについて論じる記事を掲載した。

 記事は東京の道幅は中国の道幅よりはるかに狭いという点を取り上げ、東京は北京よりも自動車保有量がはるかに多いうえに道幅はかなり狭いのに、それでも東京で渋滞が発生しないことを不思議に感じたと伝えた。

 東京で深刻な渋滞が生じない理由について、自動車を保有していない家庭が多いうえ、自動車を保有していても普段は運転はせず、特別な用事があるときにのみ自動車に乗る人が多いと説明。東京都民が普段は自動車を運転しない理由について、駐車料金が高く、また、もし駐車場を利用せずに駐車違反をすれば高額の罰金が科されることが関係していると説明。さらに、駐車違反に対して高額の罰金を科すことは、自己本位な駐車が引き起こす渋滞を抑止する効果もあると指摘した。

 東京都民が公共交通機関を優先して利用し、普段は自動車の運転を控えることで渋滞しない道路状況を実現しているとしたほか、自動車の運転を控えることで美しい青空と健康的な空気という良質な自然環境までも実現していると指摘。確かに中国では各地で大気汚染が深刻化しており、自動車の排ガスも大気汚染の一因だと言われている。

 中国の場合、北京などの大都市に限らず地方都市においても渋滞は頻繁に生じているが、これは自動車の数が多いからではなく、自己本位な駐車に起因する場合が多い。中国では他の車のことなどお構いなしで路上駐車をする人は少なくないのだ。また、無理な割り込みといった運転マナーの悪さも渋滞を招く要因となっており、中国が渋滞を解消するためには運転マナーの向上や違法駐車の取り締まりが効果的ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)