1

世界各国にある歴史的建造物に注目を集めることを目的に開催されている写真コンテスト「Wiki Loves Monuments」の2016年大会の受賞作品が発表されました。

Winners of 2016 | Wiki Loves Monuments

http://www.wikilovesmonuments.org/winners-2016/

Winning photos in world’s largest photography contest reveal a world of monuments-and the volunteers who love them - Wikimedia Blog

https://blog.wikimedia.org/2016/12/15/seventh-annual-wiki-loves-monuments/

Wiki Loves MonumentsはWikipediaのコミュニティ構成員によって運営されており、参加者は各自の居住地域にある文化財建造物や史跡などを撮影し、ウィキメディア・コモンズに投稿することでエントリーする仕組みです。2010年にオランダで最初のコンテストが開催され、2016年時点では世界の40か国以上のWikipediaコミュニティが参加しています。コンテストに応募される写真については、「対象の写真は『百科事典的』であることを考慮せねばならず、被写体のモニュメントは地元政府が選定したものでなければならない」という規定が存在しています。

そんなコンテストで上位にランクインした写真は次のとおりです。

15位:パナマ地峡鉄道(パナマ)

パナマ唯一の鉄道で、世界最短の「大陸横断鉄道」として知られるパナマ地峡鉄道。パナマ運河が完成するまでは物資運輸を担っていたもの。



By Ivo Kruusamägi

14位:ロドデンドロン公園の「ラコッツ橋」(ドイツ)

ドイツ東部クロムラウのロドデンドロン公園にある橋で、石積みで作られたアーチ橋は魔橋(Devil's Bridge)と呼ばれることも。橋のアーチが湖面に反射して円を映し出すことで有名。



By A.Landgraf

13位:チェイテ城(スロバキア)

美貌を取り戻すために処女の生き血風呂に入ったと伝えられ、「血の伯爵夫人」と呼ばれたエリザベート・バートリが暮らしていた城。現在は破壊された古城となっており、遺跡好きの間では一度は訪れたいといわれている城。



By Vladimír Ruček

12位:グラーベンスティーン(または「フランドル伯居城」・ベルギー)

1180年に建設された城で、かつては軍事的役割を担っていたもの。やがて時代が変わり、牢獄や裁判所、紡績工場などとして使われた後に、現在はゲント市の所有物となって博物館になっています。



By Davidh820

11位:クリスタル・ミル(アメリカ)

かつて、コロラド州クリスタル地域の電力を賄う水力発電所として使用されていたもの。



By Joe Sparks

10位:デラワール要塞(パキスタン)

砂漠の交易路沿いに建てられた砦で、全高は40メートル、全長はなんと1.5kmにも及ぶもの。およそ300年前に建てられたもので、当時暮らしていた1万人以上の住民を遊牧民族から守るために作られていたもの。現在は遺跡として保存されています。



By Tahsin Shah

9位:聖ローレンス教会(スロバキア)

冬の冷たい空気の中、霧に包まれる木々と14世紀に建てられた教会。



By Volodka22

8位:ビービー・ジャヴィンディーの聖者廟(パキスタン)

白と青が美しいビービー・ジャヴィンディーの聖者廟は女性の聖職者を葬ったもので、15世紀に建てられたもの。当初は8角形の美しい形をしていましたが、19世紀に洪水の被害を受けて後ろ半分が崩壊して流されてしまっています。



By Usamashahid433

7位:プラナルト宮(ブラジル)

ブラジルの首都・ブラジリアに建てられた大統領府で、非常にモダンなデザインが施されていることで知られる建物。プラナルト宮を含むブラジリア地域一帯が1987年に世界遺産に登録されているのですが、1960年代に建設が行われた比較的新しい建造物が登録されるのは極めて異例ということで、当時の話題にも。



By Gastão guedes

6位:パキスタン・モニュメント(パキスタン)

パキスタンの民族意識高揚のためにムシャラフ大統領が建設した施設。4枚の花びらはパキスタンの4つの州を現しており、それぞれにパキスタンの歴史的な事件や人物、建物などが浮き彫りで刻まれています。



By Muhammad Ashar

5位:ワット・アルンラーチャワラーラーム(タイ)

バンコクにある寺院で、仏徒ワット・アルンを祀っているもの。別名は三島由紀夫の小説タイトルにもなった「暁の寺」で、同作の舞台としても描かれています。正面には2体の伝説の鬼がそびえ立っています。太陽がチャオプラヤ川に沈んだ直後の「マジックアワー」にJanepop Atirattanachaiさんが撮影したもの。



By BerryJ

4位:トッレキアーラ城(イタリア)

イタリアのエミリア・ロマーニャ州パルマ県にある山の上のお城・トッレキアーラ城は、「金の部屋」と呼ばれる美しいホールを持つことから、戦いのためだけではなく、愛人の邸宅として建てられたものだと考えられています。そのため、エミリア地方で最も保存状態がよい城の1つになっているとのこと。以下の写真は木々の向こうで夕日に照らされるトッレキアーラ城をLara Zanariniさんが撮影したもの。



By Lara zanarini

3位:パーチロック灯台(イギリス)

イギリスのリヴァプール近くの都市、ニューブライトンにあるパーチロック灯台を撮影した1枚。アマチュアカメラマンのRichard J Smithさんが写真を趣味にして初めて撮影したのがパーチロック灯台だったとのこと。以下の1枚は初心に立ち戻り、その時と同じ場所から撮影されたものとなっています。



By Richard J Smith

2位:ロイヤル・アルバート・ホール(イギリス)

イギリスのロンドンにあるロイヤル・アルバート・ホールは1871年に完成。ヴィクトリア女王の夫であるアルバート公に捧げられた演劇場です。8000人のキャパシティーがある建物ですが、これまでWikipediaには建物内部を捉えた高品質の写真がなかったとのこと。そこで、Colinさんはホールがイベントで開放されていた時に、以下の写真を撮影したそうです。



By Colin

1位:ベルリン地方裁判所(ドイツ)

900人の従業員が働くドイツ最大の地方裁判所の優雅なエントランスホールの写真は、弁護士の Ansgar Korengさんによって撮影されたもの。もともとベルリンには3つの地方裁判所がありましたが、1933年にその3つが統一され、できたのがこの裁判所となっています。



By Ansgar Koreng