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楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングで「水素水」「水素水生成器」で検索した際に、タイプ別に「売れている順」などで上位に多く表示され消費者が目にする機会が多いと考えられる水素水や水素水を作ることができるとうたった容器入り10銘柄と生成器9銘柄、合計19銘柄をテスト対象とした結果を独立行政法人国民生活センターが発表しました。

容器入り及び生成器で作る、飲む「水素水」−「水素水」には公的な定義等はなく、溶存水素濃度は様々です−(発表情報)_国民生活センター

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20161215_2.html

まず、今回対象となった容器入り水素水はレポートによると以下のようになっています。

◆アルミパウチ

No.1:ナノ水素水キヨラビ(株KIYORAきくち)

No.2:高濃度ナノ水素水スパシア(株式会社スパシア)

No.3:活・活 水素水(セブンハーツ株式会社)

No.4:ハイドリックアクア(ハイドリックウォーター株式会社)

No.5:水素たっぷりのおいしい水(株式会社メロディアンハーモニーファイン)

No.6:ナノバブル水素水(ルーシッド株式会社、ジェイウォーター株式会社)

◆アルミボトル

No.7:水素水H2(株式会社伊藤園)

No.8:カラダの中からキレイに水素水(株式会社中京医薬品)

◆ペットボトル

No.9:逃げない水素水36(奥長良川名水株式会社)

No.10:日田天領水(株式会社日田天領水)

※商品のパッケージに「ミネラルウォーター」、「天然活性水素水」との表示がある銘柄。原材料に「水素」の表示はない。

以下が実物の写真



容器入り水素水の検査結果によると、「開封時の濃度」は容器入りのパッケージの溶存水素濃度表示に、充填時や出荷時と記載のあった5銘柄のうち3銘柄で、表示値より測定値の方が低い濃度となり、パッケージに表示のない3銘柄のうち、ペットボトルの2銘柄では溶存水素(水素ガス)は検出されなかった、とのことです。開封時に残存水素が検出されなかったのは「No.9:逃げない水素水36」「No.10:日田天領水」となっています。

以下が検査結果グラフとなり、確かに「No.9:逃げない水素水36」「No.10:日田天領水」は開封時の残存水素濃度がゼロです。



次に残存水素が検出された残りの8つについて、開封後にふたを閉めて放置した場合にどれぐらい水素が抜けるのかというのをテストしたところ、溶存水素濃度が5時間後には30〜60%程度に、24時間後には10%程度に低下したことが確認されています。



次にペットボトルなどだけでなく、「水素水を作る」とうたわれている生成器についても調査されており、今回対象となった水素水の生成器は以下の通りです。

◆スティック型

No.11:水素水生成器 H3Oスティック(株式会社ナチュレ)

No.12:Anyti-H2(株式会社富士計器)

◆携帯型

No.13:充電式携帯型水素水生成器 ジームス・シルキー HWP-33SL(株式会社ゴーダ水処理技研)

No.14:充電式高濃度水素水生成器 MyShintousuiBottle-Q(株式会社 日省エンジニアリング)

No.15:ケータイ水素水ボトル Pocket(株式会社フラックス)

◆据置型

No.16:水素水浄水器 GAURAmini(株式会社ガウラ)

No.17:高濃度水素水生成器 ルルド(ビクトリージャパン株式会社)

◆蛇口直結型

No.18:連続生成型電解水素水整水器 TRIM ION HYPER(株式会社日本トリム)

No.19:還元水素水生成器 TK-HS91(パナソニック株式会社)

※No.18とNo.19は管理医療機器(連続式電解水生成器)として認証されているもので、水道に直結し流水過程においてカルシウムイオンを含んだ飲用適の水を電気分解して飲用のアルカリ性電解水と飲用外の酸性電解水を生成する機器。胃腸症状改善のための飲用アルカリ性電解水の生成が目的。

以下が実物の写真



結果は以下の通り。さすがに水素ゼロというのはなかったようです。



生成器で作った水をコップに移し替えると、1時間後に溶存水素濃度が約50〜60%に低下していることが確認されており、以下のグラフのようになっています。



さらに、販売元等のホームページや直販サイトには、容器入りは10銘柄中8銘柄で、生成器は9銘柄中7銘柄で、水素や水素水に期待されている効能効果に関する記載があったものの、「様々な病気の原因といわれる悪玉活性酸素を無害化する」「アンチエイジング効果」など健康保持増進効果があるように受け取れる記載があり、医薬品医療機器等法や健康増進法や景品表示法に抵触するおそれがあったとのこと。加えて、「アトピーに 痒い部分に水素水をつけて下さい」「血液サラサラ」「老化から守ります」「体の隅々まで届く水素が全身のサビを洗い流します」「不安定な水素は体に入るとすばやく全身を巡り、悪玉活性酸素と反応し、無害な水となり体外へ排出されます。」など健康保持増進効果等と受け取れる記載があるケースもあり、これらも医薬品医療機器等法や健康増進法や景品表示法に抵触するおそれがある、としています。

そして極めつけが、飲用により期待できる効果をこれら15社に質問したところ、水素水の飲用により期待できる効果は「水分補給」が最も多い回答だった、とのこと。



なお、結論として国民生活センターは「水素水には公的な定義等がなく溶存水素濃度も様々です。また、特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品として許可、届出されたものは、現在のところありません」「容器入り水素水のパッケージに表示されている溶存水素濃度に、充填時や出荷時とある場合は、飲用する時の濃度とは限りません。また、水素水生成器も水質や水量等により変わる旨の表示があり、必ずしも表示どおりの濃度になるわけではありません」「水に溶けている水素ガス(水素分子)は、容器の開封後や水素水生成器で作った後の時間経過により徐々に抜けていきます」としています。