(写真=S-KOREA編集部)

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韓国では児童虐待の防止策として、幼稚園や保育園に監視カメラの設置を義務化している。

しかし、その監視カメラをめぐる意見は、子どもを通わせる親と、子どもと過ごす保育士とで完全に分かれているという。

育児政策研究所が12月15日に行った「子ども安全フォーラム」では、幼稚園や保育園の父兄1139人と、保育者1247人を対象にしたアンケート結果が発表された。

それによると、「幼稚園や保育園に監視カメラを設置することが虐待予防の助けになると思うか」という質問に、父兄は「とても助けになる」(24%)、「ある程度の助けになる」(66%)と答えたという。父兄は、監視カメラ肯定派が90%に上ったわけだ。

監視する側vs監視される側

一方で、幼稚園・保育園の先生らは「助けにならない」(58%)、「まったく助けにならない」(12%)と、否定的な意見が70%を占めたという。

監視する側と監視される側はやはり意見が対立するようだが、そもそも韓国は監視カメラが世界一多い“監視カメラ共和国”であることをご存知だろうか。

韓国情報化振興院が2015年12月に発刊した「2015情報化統計集」によると、韓国に設置された監視カメラは約800万台と推測できるという。12.5平方メートル当たりに1台設置されている計算だ。

2010年頃に世界で最も監視カメラが多いとされたイギリスでも、その数は500万台ほどだったそうだ。ちなみに日本も公式の数字はないが、2012年7月の『日本経済新聞』には「防犯カメラ、日本に300万台 捜査にどう役立つの?」という記事があった。

圧倒的に多いのは民間の監視カメラ

監視カメラと一口に言っても、公的機関が設置したものと、民間が設置したものに大別できるだろう。

韓国の場合、国や自治体などの公的機関が犯罪予防、交通取締を目的に設置した監視カメラは、2015年12月基準で74万台。ここ5年で2倍に増加したというが、監視カメラの大部分が民間のものということがわかる。

民間の設置によってプライバシー侵害を訴える被害事例も増えている。

韓国の現行法によれば、個人が設置する民間の監視カメラは登録や許可の義務がないため設置や撤去が自由。韓国の専門家らは、監視カメラは今後も増加していくと見ており、その大勢に逆らうよりも、情報をいかに管理するかが重要と主張する。

施設の管理や警察の捜査など、増え続ける需要に合わせるためにも、監視カメラのさらなる増加は不可避なようだ。

韓国ネット民たちも監視カメラの増加について、肯定的な意見が圧倒的。

「監視カメラのおかげで検挙できた犯罪者が多い」

「監視カメラはもっとたくさん設置したほうがいいくらい」

「管理だけしっかりしてくれるのであれば、すべての道路にあってもいい」

「増加を反対するのは、何かやましいことがある人だけだろう」

「悪用されると問題だが、犯罪捜査に多いに役立つからな」

ネット上の肯定的な意見を見る限り、今後も韓国は“監視カメラ共和国”としての道を進んでいきそうだ。

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(文=S-KOREA編集部)