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NEC、三井住友銀行(SMBC)、日本総合研究所(日本総研)の3社は12月15日、多様化する顧客のニーズを理解し、より良い提案を実現するためとして、NECが新たに開発したAI技術である「予測分析自動化技術」を用いたデータ分析の実証実験を完了し、本格導入に向けた検討を開始したと発表した。

SMBCは、これまで銀行内で蓄積した顧客情報や入出金情報、アクセス・ログなど膨大なデータやオープン・データを機械学習技術で横断的に分析することで、顧客個々のニーズを推定し、顧客に合ったサービスの提案を進めていたという。

しかし、従来の機械学習技術ではテーマを1つ分析するために、複数のデータ・サイエンティストからなるプロジェクト体制と、2〜3カ月の時間を要するという問題があったとのこと。

そのため、近年多様化している顧客のニーズ、そのニーズの背景、また顧客が提案を望むタイミングや手段などを推定するための細かな分析が、十分にできないという課題があったとしている。

こうした状況を受けて、SMBCの新技術調査を行なう米国西海岸駐在とNECデータサイエンス研究所の連携プロジェクトの一環として、予測分析自動化技術の実証実験を実施したという。

その結果、これまで2〜3カ月かかっていたデータ分析作業を1日に短縮でき、かつこれまでと同等以上の分析精度を達成できることを確認したとしている。

また、従来のAI技術では難しかった、なぜそのような予測になるのかという具体的な予測根拠が得られることも確認できたという。

予測分析自動化技術は、現在はデータ・サイエンティストが人的に行っている、ビッグデータの特徴量生成やモデル作成などの高度な分析作業を、AI(人工知能)によって完全自動化する技術という。

これにより、熟練のデータ・サイエンティストが行なう分析業務をAIに置き換えることで、自動的かつ短時間での実施が可能になるとしている。

SMBCは、この技術によって、顧客のニーズに関する仮説・検証の頻度を大幅に増やすことができ、また、従来は複雑すぎて分析できなかった多種・多様なデータから、新たな付加価値を提供できるようになると考えているという。

今回の実証実験の結果を受け、SMBC、日本総研及びNECは、予測分析自動化技術の本格導入に向け、システム設計などの検討を開始したという。

3社は、今後も顧客へのより良いサービスの提案を目指して、最先端のAI技術の利用など先進的な取り組みに努めていくとしている。

(山本善之介)