1

By Andrew

多くのほ乳類のオスはペニスに骨を持っていますが、ヒトは進化の過程によってペニスから骨を失っています。そもそもなぜペニスに骨が必要なのかもよく分かっていないのですが、その秘密を研究した結果が公表されています。

Postcopulatory sexual selection influences baculum evolution in primates and carnivores | Proceedings of the Royal Society of London B: Biological Sciences

http://rspb.royalsocietypublishing.org/content/283/1844/20161736



Humans no longer have a penis bone because we don’t need to have as much sex - The Verge

http://www.theverge.com/2016/12/14/13956230/humans-penis-bone-sex-bacula-evolution-primate-polygamy

科学誌のProceedings of the Royal Society of London Bに掲載された研究で、研究チームは陰茎骨の進化の歴史をたどりました。最初に陰茎骨を獲得した動物が誕生したのは1億4500万年前から9500万年前の間で、すべての霊長類と肉食動物に共通する祖先が陰茎骨を持っていたことが分かっています。

現代でも多くのほ乳類や、人間に近いチンパンジーやボノボなどの霊長類が陰茎骨を持ち合わせており、むしろ人間は例外的な部類に含まれます。なぜ人間が陰茎骨を失ったかについては、チンパンジーやボノボは一夫多妻制で、一般的に人間は一夫一妻制であることがカギになっているとのこと。科学的に陰茎骨がなぜ存在するのかははっきりわかっていませんが、一説では陰茎骨が性交時にペニスを支えることで、性交できる時間が増えるためと言われています。

研究チームが27世代にわたって陰茎骨の進化を調査した結果、一夫多妻制の動物ほど太い陰茎骨を持っている傾向にあることがわかりました。このことから、陰茎骨はより多くの性交を必要とする種にとって重要な役割を果たすと考えられます。一夫多妻制の種はより強いDNAを残すために激しい競争が行われるため、パートナーと性交できる時間が長くなるほど有利です。一方で基本的に一夫一妻制の人間からは陰茎骨が不要のものとして失われたというわけです。