粉ミルク

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子ども用の粉ミルクって、どんな味がするのかなぁ…と、お子さんのいらっしゃるママパパなら、一度は飲んだ経験があるのでは? 大人が飲んでもそこまでおいしいと感じるものでもなかったりするけど、粉ミルクダイエットや粉ミルク美容法など、ネットで「粉ミルク」と検索するとあれこれ出てくる。

心理的な障壁の低さもあいまって、離乳食への切り替え時など、余った際にはついつい気軽に飲んでしまいがちですが、ちょっとまって。粉ミルクって、大人にはちょっとむいてないんです。

●日本人の多くは乳糖不耐だからそもそもミルクに向かない

一般的に、粉ミルクには乳糖(ラクトース)という成分が含まれています。乳糖とは、牛乳などに含まれる糖質で、体の中の酵素によってブドウ糖などに分解され、体に吸収されていくもの。人間をはじめ、多くの哺乳類の赤ちゃんは分解酵素が多く分泌されるため、粉ミルクの栄養をきちんと消化吸収することができるんです。

ところが、大人になると分解酵素の活性が弱まり、成人期には乳児期の10分の1程度にまで減少してしまうとのこと。ちなみに、この分解酵素には個人差や人種差があり、大人になっても分解酵素が活性している人もいるようですが、世界的にみると日本人をはじめアジア圏は分解酵素が弱めなのだとか。『食べることに自信をなくした日本人―カルシウム所要量の疑問』(芽ばえ社/島田彰夫)によると、日本人の95%が乳糖不耐というから、ほとんどの人は、乳糖がダメみたい…。

乳糖不耐な人が、粉ミルクを飲むとどうなるのか? 小児慢性特定疾病情報センターのウェブサイトによると、著しい下痢や腹鳴(お腹がゴロゴロ鳴ること)、腹部の膨満などの症状がみられるとのこと。牛乳を飲むとお腹が痛くなるというのも、これが原因みたい。

粉ミルクの中には乳糖を含まないものもあるから、どうしても飲み続けたいという人はそちらを検討を。余った粉ミルクはもったいないけど、人種的に苦手ともなれば仕方ないというところか…。

(文・団子坂ゆみるく/考務店)