『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』で共演した福士蒼汰と小松菜奈

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『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(12月17日公開)というタイトルから、どんなドラマティックな物語を想像するだろうか。原作は七月隆文の同名小説。ひとめ惚れから始まった初々しい純愛が、やがて思いもかけない方向に展開していく。本作で惹かれ合うカップルを好演した福士蒼汰と小松菜奈にインタビュー。初共演となった2人がそれぞれの印象や自身の恋愛観について語ってくれた。

【写真を見る】福士蒼汰が小松菜奈を抱きしめる胸キュンシーン/[c]2016「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」製作委員会

2人は互いにクールなイメージを抱いていたが、初日に会ってからはがらりと印象が変わったそうだ。福士が小松について「すごく明るくて、距離感が測れる方だなと思いました」と言うと、小松も「お互いに末っ子気質で、すぐに打ち解けられました。末っ子は一旦周りを見てから動くんですよね」と互いに顔を見合わせる。

福士演じる南山高寿は、電車の中で出会った福寿愛美(小松菜奈)をひと目見た瞬間から恋に落ちる。福士自身は高寿と違ってひと目惚れはしないタイプだとか。「気になった子にその場で声をかけるかといえば、かけないと思います。自分なら少し考えてしまいそう。見た目だけの印象しかなくて、相手のことを知らないのなら声はかけられないです」。

小松も「確かに知らない人からいきなり声をかけられたら怖いですよね(笑)。まずは冷静になって、私に話しかけてきた理由を聞きたいです。そこで変な人じゃなかったら、話を聞いていくかもしれない。でも、そこから恋に発展していくのかな?」と頭をひねる。

福士は「それも1つの出会いだからね。たとえば2、3回、すでに電車で会っていたら違うのかもしれないですけど、ひと目惚れはしないと思います。そういう意味で高寿はすごいと思います」と自分にはない高寿の行動力を称える。

高寿と愛美の恋の行方にはとてつもない壁が立ちはだかっていて、なんとも切ない。もしも同じような状況に置かれたらどうするか?という質問に対し、福士は「僕は抗うと思います」とキッパリ答える。「抗ってみたいです。それでも愛し続けられて同じ結末に行ったとしたら、それは本当に運命なのかもしれない。それでもその運命を少しだけでもずらしてみたいです」。

元々、福士は決められたルートには行きたくないタイプだと言う。「『こっちに行った方が安心だよ』と言われるような安全な道はあまり好きではなくて、大変そうな道を進む方が好きなんです。昔から天邪鬼なので。自分の生きてきた人生に後悔はしたくないから、この道を選んで良かったといつも思ってはいますが」。

小松は「どうだろう」としばらく考え込む。「2人の状況を見ていて切ないなあとは思います。でも、短い期間のなかで2人がどれだけお互いのことを思い合えるかと考えると、それは素敵な時間でもあるのかなと。自分としてはどうなんだろう。ひと目惚れというか、仕事でもプライベートでも『あ、いまだ!これだ!』と思う直感はすごく大事だなと思っていますし、あの時こうして良かったと思えることがいままでにもたくさんありました。もちろんよく考えた方が良かったと学んだこともありましたし。人生にはそういういろんなことがあっていいのかなと。でも、高寿と愛美の関係については寂しいと思います」。

本作のメガホンをとったのは『ホットロード』(14)『青空エール』(16)などの青春ラブストーリーを手がけた三木孝浩で、福士と小松からプリズムのようにキラキラした表情を切り取った。特に小松菜奈の輝きはすごい。折しもクリスマスシーズンということで、デートムービーとして楽しむもよし、女子同士で観に行って女子力をアップするもよし。いずれにしてもハンカチ持参で観に行って。【取材・文/山崎伸子】