(写真=スターバックスコリア)

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12月14日、スターバックスコリアはソウル・芿潭洞(チョンダムドン)に韓国国内1000号店をオープンした。1999年の初出店から17年ぶりのことである。

韓国より先に1000号店をオープンしている国は、アメリカ、カナダ、中国、日本の4カ国。これらの国に比べ、韓国の人口数が圧倒的に少ないことを考えると、1000号店達成は刮目すべきだ。

韓国『edaily』によると、韓国内のコーヒー業界で1000号店は象徴的な意味を持つという。

2000年前後から始まったカフェブームの影響を受け、かつて韓国のコーヒーチェーン「カフェベネ」が1000店舗を突破したこともあるが、経営不振で850店舗に減少。もう飽和状態と言えるコーヒー業界の熾烈な競争を勝ち抜き、1000店舗以上展開しているのは「スターバックスコーヒー」と「イディヤコーヒー」しかないのだ。

1号店から300号店をオープンするまで10年かかったスタバだが、それからたった6年(2010年〜2016年)で新たに700店舗を追加。“攻撃的”とも言える事業拡大と共に、売り上げは2010年の2421億ウォン(約241億円)から、2015年に7739億ウォンまで跳ね上がった。今年は、コーヒー業界初となる1兆ウォン突破が目前に迫っている。

では、このようなスタバの躍進の理由は何か。

まず、スタバならではの革新的なサービスの提供を挙げられる。2009年には韓国コーヒー業界初となる「プリペイドカード」、2014年にはスマホアプリで注文と支払いが簡単にできる「Siren Order(サイレンオーダー)」を世界に先駆けて開始。サイレンオーダーは、サービス開始から2年5ヶ月で累計注文数1000万件を突破するほど人気だ。

また、タンブラーやマグカップ、手帳などの「スタバグッズ」が、顧客ロイヤリティを向上させたのも大きい。

年末に発売されるスタバの手帳は、先着&希少価値の高さから毎年品切れが続出するという。

韓国では、スタバによって周囲の商圏が活性化する現象も起きている。そのため、不動産業界では駅勢圏ならぬ「ス勢圏(スターバックスと駅勢圏の合成語)」という言葉も登場した。スタバがテナントになればビルの価値も上昇するので、賃料を下げてでもスタバを誘致しようとする賃貸人がいるほどらしい。

韓国1000号店となる「芿潭スター店」は、リザーブ専用フロアを設けており、同店限定グッズやメニューも楽しめる。韓国の“コーヒー愛”には、不況も関係ないようだ。

(参考記事:韓国限定のスタバプリンが日本上陸!! 誰も知らない不都合な真実

(文=李 ハナ)