小学生男子向けの教科書「小小男子漢(強くたくましい男の子)」の出版発表会が7日、上海市静安区閘北第三中心小学校で行われた。

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小学生男子向けの教科書「小小男子漢(強くたくましい男の子)」の出版発表会が7日、上海市静安区閘北第三中心小学校で行われた。同教科書は、全国初の男子生徒に特化した教材で、上海教育出版社が出版し、「僕は男の子」、「自分を大切に」、「大きくなりたい」、「大自然に親しむ」、「社会の荒波を乗り越える」、「活力と美しさを備えた少年」の全6章で構成されている。中国新聞網が伝えた。

同教科書は、男の子が成長過程で直面し、乗り越えなければならない男の子特有の問題について理解できるよう支援することに力を入れており、男の子が持つべき勇気と素養を高めることを目的としている。教材を作った理由について、編集長を務めた同校の尤睿校長は取材に対し「近年、受験ばかりを重視した教育などさまざまな原因による影響から、男子生徒の健全な成長が問題視されており、強くたくましい男の子を模索することが、一つの社会問題となっている。このような背景をうけて、この教科書とカリキュラムが誕生した」と述べた。

同教材が出版されたことで、「男の子の危機」というトピックが再び人々の注目を集めるようになった。「小・中・高、大学、さらには大学院に至るまで、男子生徒はことごとく女子生徒に及ばない。『女が強く男が弱い』というのはもはや否定できない事実だ」という見方もでている。

では「男の子の危機」は本当に到来しているのだろうか?ある専門家は、「現在、学校において男子生徒は学業はもとより心理的資質・身体的資質・社会適応力のいずれの面においても、女子生徒に及ばない」と指摘している。

ではなぜ「男の子の危機」が生まれたのだろう?首都師範大学教育学院性教育研究センターの張■■センター長(■は王へんに攵)は「さまざまな原因によって、『男の子の危機』現象が生まれている。まず、女子生徒がますます強くなってきたことが挙げられる。特に性格面で女子の強さに押され、一部の男子生徒はますます内向的になってきている。また、教育プロセスにおいて、父親の不在によって、男の子が経験する挫折をいかに乗り越えるかという教育が欠如する結果を引き起こしている。特に、1980年代生まれと1990年代生まれの家庭教育において、母親が教育に関して主な役割を担っていることが、多くの男の子の『女性化』傾向を招いている」との見方を示した。

また「このほか、日本や韓国などの文化の影響も軽視できない。一般的に、日本や韓国の文学・娯楽作品の多くは、女性についてかなり『逞しい』イメージを与える一方、男性のイメージを「しとやかで優美な男性」や「優美な草食系男子」に仕立て上げる傾向がある。このような傾向も、多くの男子に影響を及ぼしていると言える」とした。

「強くたくましい男の子」を育てるにはどうすればよいかという点について、張氏は次の4点を挙げている。
1.身体を鍛える。まず初めに身体を鍛えることで、責任を担える心身が備わる。
2.意思力を育てる。
3.学校で関連したカリキュラムを開設し、男子生徒に自分が担うべき責任を十分に理解させる。
4.家庭教育における父親の役割をさらに高める。男の子が成長する課程で、挫折から立ち直るための教育は絶対に欠かせない。(提供/人民網日本語版・編集KM)