14日、新華社によると、中国でも大ヒットを記録している日本のアニメーション映画「君の名は。」のシーンと重なる光景が中国で見られ、「リアル『君の名は。』」と伝えられている。

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2016年12月14日、新華社によると、中国でも大ヒットを記録している日本のアニメーション映画「君の名は。」のシーンと重なる光景が中国で見られ、「リアル『君の名は。』だ」と伝えられている。

認知症を患う85歳の李(リー)さんは妻を早くに亡くし、残された4人の娘を一人で成人まで育ててきた。そんな中、知人の紹介で何(ハー)さんと知り合った。何さんは夫と別れ、幼い娘2人を育てていた。2人は次第に惹かれ合い、再婚した。

それから月日が流れ、昨年11月、李さんは脳卒中で倒れ、武漢市中心医院に運ばれた。病院ではずっと何さんが付き添った。何さん自身も66歳と高齢で、過去に遭遇した事故で股関節に障害があった。医師は「無理して毎日来ることはない。われわれがしっかり見ていますから」と諭したが、「彼の近くにいたいんです」と言って聞かなかった。

今年11月に再び脳卒中になった李さんは、その後、アルツハイマー病と診断され、物忘れがひどくなった。何さんが誰だかわからなくなり、薬を飲もうとしなかったこともあったが、医師から勧められた音楽療法で若干の改善が見られた。

今年12月12日は2人の22回目の結婚記念日。この日に合わせて、看護師長がサプライズで花束を用意した。李さんは、みんなが結婚記念日を祝ってくれたことに感動した様子だったという。そして、そばにいた何さんに笑顔で「君がいつも、僕が物を忘れてしまうことを心配しているのは知っている。でも、僕は君を忘れることの方が怖いんだ」と語りかけ、「君の名前を僕の手に書いてくれ。毎日見れば、もう君を忘れないから」と続けた。

何さんはペンを取り出し、李さんの手のひらにしっかりと自分の名前を書いた。そして、笑顔で「あなたも私の手に名前を書いて。私たちは永遠にお互いを忘れないわ」と告げたという。

この一幕に、若い看護師は中国でも大ヒット中の日本のアニメーション映画「君の名は。」で、主人公の2人が夢から覚めても相手のことを忘れないように手のひらに名前を書こうとするシーンを思い出したという。同病院リハビリテーション科の万(ワン)医師は「私たちはみんな感動して、どうしようもなかった」と感慨深そうに語っている。(翻訳・編集/北田)