厚生労働省は手洗いの徹底を呼びかけている

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ノロウイルスなどで起きる感染性胃腸炎の患者が、2016年11月28日〜12月4日(第48週)の1週間で5万4876人にのぼった。1医療機関あたりの患者数は17.37人で、15年同期の6.42人と比べて2.7倍に跳ね上がった。国立感染症研究所が12月13日、ウェブサイトで速報値を発表した。

厚生労働省のウェブサイトによると、感染性胃腸炎の感染は例年12月中旬にピークを迎え、特に集団感染の多くはノロウイルスによるものとされる。同省は感染予防を呼びかけている。

「警報基準値」を10都県で超える

感染研の発表によると、2016年第48週の1医療機関あたり感染性胃腸炎患者数は、直近10年間で、06年の21.86人、12年の18人に次ぎ3番目の多さになった。

1医療機関あたり感染性胃腸炎患者数を都道府県別でみると、流行拡大の懸念から感染予防が特に必要とされる「警報基準値」の20.00人を10都県で超えた。多い順に宮城県45.75人、山形県33.47人、三重県27.71人、埼玉県26.73人、東京都26.64人、神奈川県23.62人、奈良県23.09、宮崎県20.83人、千葉県20.24人、兵庫県20.12人だった。

厚労省はウェブサイトで、感染性胃腸炎の中でも特にノロウイルス感染についての情報を発信している。それによると、ノロウイルスは手指や食品を介して口から感染し、嘔吐(おうと)、下痢、腹痛などを起こす。子どもや高齢者は重症化しやすく、最悪の場合は死に至る。ワクチンがなく、治療は症状を和らげる対症療法に限られる。感染予防には、手洗いの徹底、排せつ物の適切な処理が効果的だ。