「最期に一目会いたい」サンタクロースの腕の中で息を引き取った5歳の男の子に胸が痛む

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サンタクロースは子どもたちの夢である。

米テネシー州カリービルに住むエリック・シュミット・マツンさんは、そのサンタクロースとして公式に活動をしている。

急な依頼飛び込む

彼はサンタとしての専門の研修を受け、年中イベントに引っ張りだこの人気者だ。

Eric J. Schmitt-Matzen/Facebook

Eric J. Schmitt-Matzen/Facebook

そんなエリックサンタの元へ、ある日1件の依頼が舞い込んだ。しかも事態は逼迫していた。

Knoxville News-Sentinelが伝えるところによると、電話をかけてきたのは、地元の病院に勤める顔見知りの看護師だったという。

病気の男の子が「サンタに会いたい」と

入院中の5歳の男の子が「サンタクロースに会いたい」と言っているので、すぐ来てもらえないかという電話だった。

「とにかく急いで」ということだったので、エリックさんは衣装に着替える暇もなく、サンタのサスペンダーだけをして病院に駆け付けた。

病院では、男の子の家族が待っており、「これをお願いします」と母親からおもちゃを渡されたという。

「僕もう助からないんだ…」

その後当の男の子と面会。プレゼントを渡すと、彼はかすかに微笑んだが、「僕はもう助からないんだ」と漏らしたそう。

そこで、エリックさんはサンタクロースとしてこう声をかけた。

「向こうに行ったらみんなに、“僕はサンタの一番のお気に入りの妖精だった”と言うんだよ。そうしたら仲間に入れてくれるから」と。

サンタの腕の中で最期迎える

すると男の子は抱きついてきて、「サンタさんに、お願いがあるんだけど」とつぶやき、そのままエリックさんの腕の中で息を引き取った。

部屋の外で見守っていた母親は泣き叫び、エリックさんは言葉もなく、男の子を抱きしめ続けた。

軍隊にいたこともあり、エリックさんはこれまで何度か人の死に立ち会ってきたが、そんな彼でも今回は動揺を隠せず、その日の帰り道は涙が止まらなかったそうだ。

心が折れそうになりながらも、この後にもう1つサンタとしての仕事をこなし、子どもたちの笑顔に助けられ、改めて自身が果たす役割について考えさせられたという。

くだんの出来事は多くの海外メディアでも取り上げられ、人々の悲しみと涙を誘っている。