全米オープン準々決勝でアンディ・マレーと激闘を繰り広げた錦織圭【写真:Getty Images】

写真拡大

「マレーを後半戦に倒した選手はそういない」

 2016年を世界ランキング5位で締めくくった男子テニスの錦織圭(日清食品)。夏のリオデジャネイロ五輪では日本勢として90年ぶりメダルとなる銅に輝き、9月の全米オープン、11月のATPツアー・ファイナルではそれぞれ2年ぶりの4強に進出した。

 世界ランクを見ても上位の常連となりつつある26歳について今シーズンを終えたタイミングで海外メディアが総括。「今季最高の瞬間」と「最大の後悔」を分析している。フランス衛星放送「ユーロスポーツ」電子版が伝えている。

 今季の錦織について仏メディアが「最高の瞬間」に挙げたのは9月の全米オープン準々決勝でアンディ・マレー(英国)と激闘を繰り広げた一戦。その試合で錦織は第1セットを1-6で落としながら、その後、粘りのテニスを見せ、6-4、4-6、6-1、7-5と逆転勝ちを収めた。2年ぶりの4強進出を引き寄せた白星について記事では「アンディ・マレーを後半戦に倒した選手はそういない。わずか3人だ。後半戦の快進撃を見せた世界ランク1位の大きな失敗はケイ・ニシコリに起因する」と評している。

 一方、「最大の後悔」は同じ全米オープン準決勝でスタン・ワウリンカ(スイス)に敗れたシーン。マレーとの死闘直後で迎えた大一番で錦織は6-4、5-7、4-6、2-6で逆転負けを喫した。その試合について「(錦織は)ファイナルに進出するかのように思えた。だが、フィジカル的に、彼はリードを保つことができなかった」と振り返り、この試合で勝っていれば初のグランドスラム制覇を成し遂げていた可能性があることをレポートしている。

 今年もトップ選手たちと名勝負を見せた錦織。シーズン終盤には一時自己最高タイの世界ランク4位に浮上するなど、着実に世界の最上位へと近づいている。錦織本人も今月上旬に自身のブログで今シーズンを振り返り、「今シーズンはとても充実した1年になりました。特にマスターズでの成績が前年よりも良かったかな。決勝に2回いけたのは自信になります。ローマ、マドリードでのベスト4もとても価値のあるものでした!さらに今年は今までで1番勝利数が多かったらしいです」と綴り、手応えを滲ませていた。

 2017年はどんなテニスを見せてくれるのか。来季のさらなる飛躍に期待したい。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer