非常階段の場所ぐらいは確認しておきたい

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2016年を振り返ってみると、4月の熊本地震、10月の鳥取県中部地震、11月22日には福島県で最大震度5弱の地震、と大きな地震が各地で相次いだ。改めて備えの大切さに思いを致した人も多かったのではないか。

まさか本当に地震が来ても?

そうしたなか、Q&Aサイトの「発言小町」に「派遣として働いているが、避難訓練に参加させてもらえなかった」という切ない書き込みがあった(2016年11月20日)。

投稿者の女性は30代、ある大手企業の事務職として働いているという。先日、職場で避難訓練があると連絡を受け、「普通に」参加しようとしていたところ、上司から、

「あなたは派遣さんなので参加しなくて結構です。電話番をお願いします」

と告げられて、呆然とした。女性がこれまでに働いた他の企業では、派遣も避難訓練に参加していたという。

仕方なく指示に従うと、他の部署でも電話番をしているのは派遣の社員ばかり。

「これって、会社の方針ですよね。仕事にも人間関係にも恵まれていたので、良い会社に就業させていただいたと思っていましたが、見方が変わってしまいました。まさか本当に地震が来ても電話番?」

と女性が疑問を投げかけると、さまざまな回答が寄せられた。

「派遣さん」にもいろいろな人が

多かったのは、「気にしすぎ」ではないかという助言。

「ただ単に、本当に電話番がほしいんだと思います。それだけのことです」 「派遣社員は『お客様扱い』なんですよ。正社員が避難指示をしますので、指示に従ってください、ということですよ!!」 「避難訓練は『自社の都合』であり、『お客様には関係ない』から。でも、私も正社員の時、電話番した事ありましたよ?」 「上司の感覚では、通常の仕事の範疇外と言う認識だったのでしょうか。例えば社内運動会や、清掃活動のような。だから派遣さんにやらせるわけにはいかない、参加させるまでも無いと判断したとか」 「訓練ですから。世間は仕事してます。電話がかかってくる可能性ありますし。誰も出なかったら、それこそ『何事か!?』ってなります」

「あくまで訓練だから」「派遣社員に求められる仕事ではないから」となだめる声が多く届いた。

また、なかには、

「私が勤めていた会社にも、いろんな派遣さんが来ました。『個人情報うんぬん』で個人メールアドレスの登録を拒否した人もいました。その人はもちろん避難訓練も参加しませんでした。別の人は『避難訓練で使うヘルメットをかぶると、髪が乱れるから拒否』っていうのもありました。そんなこんなで、派遣さんは電話番というのが暗黙の了解になりましたね」 「正社員もですが、特に派遣社員にはいろんな方がいるのです。『朝礼を始業5分前に行った』『契約にないのに給湯室の電気ポットに水を入れさせられた』『複合機に紙を補充させられた』、もう、簡単に労働基準監督署へ通報されます。派遣先の企業もトラブルを避けたかったのでは?」

と、派遣社員の誰もが訓練参加を望むわけではない、という事情を強調する人もいた。

これら親身の回答を踏まえ、投稿者はこのようにわが身を振り返った。

「実は私は以前被災地で生活していたこともあり、避難訓練も実践的な感じで真剣に参加していました。そんなこともあり、今回のことはちょっと過剰反応してしまったのかもしれません」

どうやら心の整理ができたようだ。

備えあれば憂いなし。たとえ訓練に参加しなくても、避難経路の確認などは、しておいたほうがよさそうだ。(KM)