画像

写真拡大 (全10枚)

 あらゆる商品にはメーカーの思いが込められています。でも、生活者の立場になるとわかりにくいのも事実。そんな、目に見えないからこそ伝わりにくい企業の姿勢を、IKEAはユーモラスに表現しました。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日更新です。

●キャンペーン概要

 時期:2016年
 国名:スウェーデン
 企業/ブランド:IKEA
 業種:小売

■その悩み、私たちが解決します

 「人々の日常に寄り添う家具」をコンセプトに、グローバルキャンペーン『Where Life Happens』を展開している世界最大の家具メーカーIKEA。同社は、人々の日常の悩みを解決する家具作りを目指し、日々進化を続けています。

 そんな目には見えない同社の取り組みを人々に知ってもらおうと、IKEAは本国スウェーデンで前代未聞のデジタルキャンペーン『Retail Therapy(家具を使ってお悩み解決)』を実施しています。

 同社が行ったのは、“商品名の変更”。これだけ聞くと何の面白みもないように感じますが、実はその商品名がかなり斬新。

 人間関係の悩みについてグーグルで検索されているワードのうち、スウェーデンで上位のものが、新しい商品名になっているのです。

 例えば、もともと「FROSTA」という名前のこの椅子。

 新しい名前は、「MY HUSBAND FALLS ASLEEP ON THE COUCH(主人がソファで寝てしまう)」。

 ついついソファで眠ってしまう旦那さんがこの椅子を使えば、居眠りすることもなくなり、毎日ちゃんとベッドで寝るようになるはず。夫婦の問題解決に、この椅子が役に立つという訳です。

 他にも、「HE CAN’T SAY HE LOVES ME(彼が愛していると言ってくれない)」という悩みをグーグルで検索すると、検索結果に同じ名前の商品が書かれたIKEAのSEM広告が表示。

 広告をクリックすると、商品ページに遷移するようになっています。

 他の商品名も一部ご紹介。

 MY DAUGHTER IS OUT ALL NIGHT(娘が一晩中帰ってこない)

 I NEED MORE MEN IN MY LIFE(人生にもっと沢山の男性が必要)

 HE DOESN’T WANT TO MOVE IN TOGETHER(彼が同棲したがらない)

 そのほかにも数多くの商品(商品名)が特設サイトで公開されています。

 商品と名前の組み合わせに思わずクスッとさせられたり、感心したり、見ているだけで少し楽しい気分になれる本キャンペーン。「Google検索」と「人々の悩み」に焦点をあてて考案された、“一風変わった顧客志向”のデジタル施策でした。

●動画はこちら

IKEA RETAIL THERAPY from Ourwork on Vimeo.

●先週の紹介キャンペーン

 話題の『マネキンチャレンジ』をPRに応用! ベルギーNPOによるALSチャリティー活動

 記事転載元:AdGang

山田 健介(株式会社PR TIMES)[著]