13日、国際養子として海外の家庭に引き取られる中国の児童の数が10年間で8割も減少していることがわかった。資料写真。

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2016年12月13日、英紙フィナンシャル・タイムズによると、国際養子として海外の家庭に引き取られる中国の児童の数が10年間で8割も減少していることがわかった。

記事によると、中国は2005年には最多の約1万5000人の子どもが外国人に引き取られたが、2014年には2800人へと激減した。一方、最大の孤児受け入れ国である米国でも、2004年には約2万3000人を受け入れていたものの、2015年には5000人ほどに減少した。これにはいくつかの理由があるという。

国際養子問題に詳しいピーター・サルマン氏は、「親に捨てられる子どもの減少」と「国内で引き取られる子どもの増加」の2つを挙げる。過去には、家庭の貧困問題が子どもを手放す主な原因になっていたが、そうしたケースが多かった中国や韓国、ロシアといった国々では過去10年間に生活水準が向上している。

また、中国からの国際養子が8割も減少したことについて、米National Council for Adoption(NCFA)のChuck Johnson氏は、「中国は5年前にはなかった児童福祉システムを設立している」と指摘。東欧やフィリピンやベトナムといったアジアの国々でもこうしたシステムが整備されつつあり、国内で引き取られる子どもの数が増加しているという。

記事ではこのほか、国際養子にかかる費用が増加していることや、各地で民族主義による政治的な緊張が高まっていること、手続きが煩雑化していること、子どもが新しい家庭環境になじめないことなども理由に挙げている。(翻訳・編集/北田)