急に親が来るという連絡。困りますよね。パニックに陥ったり、やけ酒をあおりたくなる人もいるでしょう。でも、ちょっと準備をするだけで、ストレスを減らすことが可能です。

もちろん、親との関係は人それぞれでしょう。過去に親が来た回数によっても状況が変わります。人によっては、週末の間ずっと泊まっていってもまったく問題ないこともあるかもしれません。でも、私はそうではありません。私の両親はずいぶん前に離婚しているので、これまでいろいろな生活の状況の中で、年に2回親を泊めるという経験をしてきました。その中で得た、私なりのプランニングを紹介します。

スペースと寝場所について事前に話しておく


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親が来るのが初めてなら、スペースについて話すことから始めましょう。どれだけの余裕があるのか。あなたが寝室を明け渡して、リビングのソファで寝るのか。客間が使えるのか。アパートが小さすぎて、ホテルを取ったほうがいいのか。

バカバカしく聞こえるかもしれませんが、これで訪問の成否が決まると言っても過言ではありません。私がシアトルに住んでいたときは、人を泊めるには部屋が狭すぎたので、早めにホテルを予約するように伝えていました。多くの親はそれをあまり喜ばないでしょう。不満を言われかもしれませんが、家族であればそれを「実現」できるはず。屈する必要はありません。アパートが狭くて泊められなければ、ホテルを主張しましょう。必要であれば、コストを分担するなどして金銭面の問題は解決してください。私が保証します。全員が自分の空間を確保できたほうが、滞在中すべてがうまくいくことを。

もちろん、他の選択肢があるなら、それを利用しましょう。自分の部屋を明け渡してリンビングで寝るのが定番ですが、空いている部屋があるならその心配もいりません。どんな選択肢をとるにせよ、初めての訪問なら、全員の認識がそろっているようにしてください。到着時に混乱を招かないためにも。


詰め込み過ぎない程度にやることを考えておく


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朝起きてから一人ひとりにやりたいことを聞き、「何でもいい」という答えを聞くのは時間の無駄です。実際は、本当に「何でもいい」人なんていません。そうやって無駄な時間を過ごすぐらいだったら、ラフな計画をあらかじめ立てておくのがおすすめです。ただし、ハードスケジュールにならないように気をつけてください。

あなたの住んでいる町で家族と何をするかは、完全にあなた次第です。でも、私が見つけたベストなプランは、ちょっとした観光地と近所のアクティビティの混合です。たとえば私の父も母もコロラド州の内陸部に住んでいるので、西海岸に来たらやはりビーチに連れて行くのは欠かせません。それで1日。近場の山へのハイキングに1日。そして、家の近くを散策して地元の酒場でビールを飲むのに1日という具合です。もしアイデアに困ったら、事前に直接どんなところに行きたいかを聞いて、それからプランを立ててもいいでしょう。先日父が来たときは、ハリウッドを見たいけど、ハリウッドっぽいことはしたくないと言われました。そこで、いくつかのポイントを車で巡る計画にして、それ以上詳しくは決めませんでした。

どうしたらいいかわからなければ、自分の住んでいる町に旅行に行くと思ってリサーチをしてみましょう。奇抜な博物館や景色のよい場所、国定のランドマークなどはありませんか? この機会に、彼らが好みそうな鉄板の場所をあえて外して、新しいことに挑戦してみるのもいいかもしれません。気になっていた新しい美術館や、ずっと話題だったランドマークに行ってみましょう。そして、皆の反応を見て、何が好きそうかに注意を払いましょう。さらに、親が次にやりたいことを言ったらメモしておきましょう。これを繰り返すことで、次回以降の訪問が楽になるのです。

スケジュールはラフなほうが、柔軟性を残しておけます。でも、毎朝「今日は何する?」という話し合いに時間をかけるのだけは避けましょう。


レストラン一覧とオススメを考えておく


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食べることは1日の中でも重要な行動の1つですが、場合によっては、悲劇のもとでもあります。私の場合、どんな要望にも対応できるよう、あらかじめレストランをピックアップしておきます。

すべての親がそうかはわかりませんが、私の経験上、「何が食べたい?」という質問には、たいてい「イタリアンかメキシカンかタイ料理」といった、あまりにも広くて役に立たない答えが返ってくるものです。

これを解決するために、私は目的地ごとにさまざまな種類のレストランの一覧を作っておきます。そうすることで、広い範囲の答えを、目的地に変えることができます。私の親と似ている人ならば、レストランの詳細には興味がないでしょう。でも、チェーン店は避けたほうが無難です。あとは、静かで清潔、そして彼らにわかるメニューがあるところであればどこでも構いません。

私は、ロサンゼルス各所のおいしいお店、おいしいと聞いたお店のリストを常に更新し続けています。シンプルなようでいて、これが本当に便利です。Yelpを使っているなら、場所ごとに検索できるブックマーク機能が非常に便利です。でも、お気に入りのメモアプリでも十分に役割を果たすことができます。


何もしない時間もOK


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私の両親は、つくづく休暇を取るのが下手な人種です。だから、私を訪問することが彼らの休暇になりがちです。そのため、日々の旅程をあらかじめ決めておくことも重要ですが、少しゆとりを残して置くことも同じぐらい重要であることに気が付きました。

たとえば、前回母が来たとき、母は未明から起きだして静かに本を読んでいました。私も早起きとはいえ、そこまで早く起きられなかったので、母に何もしない時間を与えてしまったと悪く思ったものです。でも後から、それが母にとってはなかなかできない贅沢なのだと気づきました。母にとって、それがささやかな休暇だったのです。

この方法の有効性は、あなたの親次第で大きく変わるでしょう。でも、少なくとも私の両親に関して言えば、父も母も新しいことをするのも好きですが、何もしないでただ子どもと過ごす時間も楽しんでいるようです。

特にロサンゼルスは圧倒的に大きいので、田舎に住んでいる私の両親にとってはカオスです。だから、午後のお昼寝タイムや、朝の何もしない時間が必要になるのでしょう。それは、いいことだと思います。


Thorin Klosowski(原文/訳:堀込泰三)
Photos by: Getty, joepyrek, creative ignition, Marko Kudjerski, and David Precious.