米国のセックスワーカーは、いかにしてトランプに抵抗しているか

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米国のセックスワーカーたちが積極的に寄付している団体とは?貴族からお金を奪い、貧しい人々に分け与えるというゥ蹈咼鵝Ε侫奪復ヅムーブメントが盛り上がりをみせている。共和主義者とのセックスで稼いだお金を、現在リスクにさらされているコミュニティへ寄付する、彼女たちの実態に迫る。

自由主義や進歩主義寄りの米国人にとっては、眠れない夜が続いているのではないだろうか。先を争って抗議活動へ参加したり、米国自由人権協会(ACLU)に寄付したり、ワシントンで開催される女性大行進のチケットの手配をしながらも、毎日届くトランプ氏が進める組閣作業の情報のおかげで、十分な睡眠を取れていないのではないだろうか。

米国のセックスワーカーも同じ状況だ。中にはトランプ氏に投票したセックスワーカーもいるだろうが、ヌードモデルから娼婦まで、セックスワーカーとして働く人の多くは、トランプ政権の元で特にリスクにさらされるグループだといえる。その大半が女性で、また、その多くが同性愛者、トランスジェンダー、不法移民である。そしてセックスワーカーのほぼ全員が、医療費負担適正化法(ACA)による安い医療保険や、スライド制で保険未加入者をサポートするプランド・ペアレントフッド(アメリカで人工妊娠中絶手術、避妊薬処方、性病治療などを行っている医療サービス)などのクリニックに頼る、独立業務請負人や不法就労者なのだ。

全米中で、貴族からお金を奪い貧しい人々に分け与えたロビン・フッド的なムーブメントが、小規模なセックスワーカーのコミュニティ全体で起きているのは、そのような背景が関係している。そのコミュニティの中で、経済的に不自由がなく可処分所得がある女性たちは、トランプ政権への反対運動を支持するために、国内の性欲を満たしたい男性から受け取る報酬の一部を進歩的な運動に充てるという考えを共有している。客はというと、共和主義者であろうが民主主義者であろうが、同じだけのお金を彼女たちにつぎ込むのだ。

ニューヨークでソーシャルワーカー(社会福祉指導員)として働く裏でコールガールの顔を持つアリは、選挙の翌週、街のセックスワーカーたちは共和主義者の客で大忙しだったと話す。

「選挙の週は、たくさんの共和主義者とセックスをしたの」。ファーストネームのみの使用をローリングストーン誌に許可したアリは言う。「セックスワーカーの(オンライン・)フォーラムの全員が、そのことについて冗談を言ってたわ。先週は大忙しだったから」

「セックスワーカーであることで一番最高なのは、他の人よりも過激な運動に集中できる時間が多くあるということ」とアダルトモデルのウェイリーが言う。

セックスワーカーのおかげで、共和主義者のお金がプランド・ペアレントフッドやスタンディング・ロックの抗議運動などに流れている。彼女たちの多くは、客や警察のおとり捜査についての重要な情報を交換するFacebookの非公開グループや他のオンライン・フォーラム上で、綺麗な状態のプラットフォームパンプスの写真を販売目的で投稿することに加え、ストリップクラブでの資金集めのための特別シフトの宣伝・計画を行っている。

選挙前からトランプ氏反対運動を計画していたセックスワーカーもいる。例えば、トランプス・アゲインスト・トランプは、共和党候補のトランプ氏に投票しないと約束した人とヌード写真の交換を行った。このグループには、セックスワーカー以外のメンバーもいるが、アリー・ウェイリーをはじめとするセックスワーカーたちは、無料で自らのヌード写真を配ったという。

なぜ大変な仕事をしている女性たちが、受け取った報酬を寄付しようとするのか?ウェイリーをはじめとする彼女たちは、週40時間働く必要がなく、短時間で大金を稼ぐことができる。ウェイリーは、その特権を十分に認識しているという。