トヨタの次世代技術群といえる「TNGA(トヨタニュージェネレーションアーキテクチャ)」に基づいた新世代エンジン『ダイナミックフォースエンジン』が発表されています。

ロングストローク化、バルブ挟角拡大といったプロフィールを持つ新世代エンジンは、高速燃焼技術によりターゲット性能を実現しているのが技術的なキーポイント。

その最大熱効率はコンベンショナルで40%、ハイブリッド用で41%と大量生産エンジンとしては驚異的な性能となっています。

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高速燃焼に必要なのは、流量の確保と強いタンブル流です。

タンブル流というのは、吸気行程においてシリンダー内に発生する縦渦のことで、そこにトヨタとしては初採用となるマルチホール直噴インジェクターを利用して燃料をうまく混ぜ合わせているのも、高速燃焼のポイントということです。

なお、エンジン始動時など直噴インジェクターが苦手な領域をカバーするためにポート噴射も併用したD-4Sシステムとなっています。

エンジンのロスを減らすためには、世界初となる連続可変容量オイルポンプを採用。トロコイド式ポンプのアウターローターを偏芯させることで、オイルの吐出量を変化させ、必要に応じてエンジンの負荷を軽減するということです。

この新型2.5リッターエンジン、新開発の8速ATと組み合わせられるコンベンショナル仕様と、2モーターシステムを使うハイブリッド仕様があり、それぞれ要求性能に応じて異なるスペックとなっています。

■トヨタ新型21.5リッターエンジン主要諸元(コンベンショナル)
排気量:2487cc
ボア×ストローク:87.5×103.4mm
圧縮比:13
燃料噴射システム:D-4S(直噴&ポート噴射)
最高出力:151kW/6600rpm
最大トルク:250Nm/4800rpm
最大熱効率:40%

■トヨタ新型21.5リッターエンジン主要諸元(ハイブリッド)
排気量:2487cc
ボア×ストローク:87.5×103.4mm
圧縮比:14
燃料噴射システム:D-4S(直噴&ポート噴射)
最高出力:130kW/5700rpm
最大トルク:220Nm/3600-5200rpm
最大熱効率:41%

(写真・文 山本晋也)

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