11日、中国の独居世帯が14.92%に上った。1人暮らしの若者が増えており、「一番親しいのはスマートフォン」というのが典型的なイメージだという。

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2016年12月11日、中国紙・工人日報によると、2014年、中国全土における独居世帯の全世帯に占める割合が14.92%に上っていることが、中国国家統計局の調べで明らかになった。独居世帯は04年の時点では7.8%で、急速に増加している。

独居世帯には、高齢者が1人きりで居住しているケースや、家族と離れた生活を強いられているケースもあるが、増え続けているのは1人暮らしの若者「独居青年」だ。「シェアハウスやワンルームのアパートに住みながら、ごく普通の仕事をし、大学卒業以上の学歴を持ち、最も親しいのはスマートフォン」というのが典型的なイメージだという。

甘粛省出身の22歳の女性は、重慶の大学を卒業して1年足らず。「重慶の方がチャンスは多いし、これ以上親の負担になりたくない」と、重慶の不動産会社に就職して1人暮らしをしている。また、湖北省武漢市から北京に移り住んできた男性も同様の理由で家賃700元(約1万1500円)のアパートに1人で住んでいる。

中国社会科学院の専門家は、現代社会は人口の流動性が高く、若者の多くは親元を離れて大都市で自分の力を試そうとする傾向が強いとし、「独居青年たちは社会から生み出された存在で、食い止めようがない」と指摘。中国政法大学の専門家は、「教育を受けた若者たちは、大抵は仕事を持ち、経済的に自立した生活を送ることができる。そうした条件が独居青年を生み出す一因ではないか」と話している。

しかし、こうした独居青年たちには、支え合う精神が不足しやすいことや、居住条件が劣るなどの問題があることも調査で明らかになっている。重慶社会科学院の専門家は、独居は居住形態の一つであって、若者の精神状態を示すものではないとし、独居青年を過剰に悲観する必要はないとしつつ、「独居」そのものよりも、精神的な空洞状態に注意すべきだと指摘している。(翻訳・編集/岡田)