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バイエル薬品はこのほど、「前立腺がん患者の症状・治療に関する意識調査結果」を発表した。同調査は9月7日〜9日、前立腺がんの治療のため定期的に通院している50代〜80代の男性300名を対象に、インターネットで実施したもの。

背中の痛みがあった場合、受診の際に医師に相談するか尋ねたところ、65.0%が「相談する」と回答した。しかし35.0%は「(前立腺がんのバイオマーカーである)PSAの検査値が悪化していなければ言わない」と回答している。

「言わない」と回答した人にその理由を聞くと、53.3%が「前立腺がんとは関連のない症状である」、52.4%が「PSA検査値を確認しているので気にしなくてよい」と回答した。痛みが前立腺がんと関連する可能性への認知が低いことがわかった。

「言わない」と回答した人に、どのような条件なら痛みがあることを相談するか尋ねると、61.0%が「前立腺がんと関係がある症状であれば」と回答した。

また、「言うことで新たな治療を受け、寿命(余命)が延びるなら」(17.1%)、「言うことでたな治療を受け、これからの生活の質(QOL)が向上するなら」(16.2%)など、解決策があれば相談するという回答も約2割見られた。

背中の痛みがあった場合、受診の際に医師にPSA検査以外の検査を希望するか尋ねたところ、47.3%が「希望する」と答えた。52.7%は「希望しない」と回答している。

「希望しない」と回答した人に、その理由を聞くと、「PSA検査値を確認しているので気にしなくてよい」(43.0%)が最も多かった。「どのような診断を頼めばよいのか思いつかない」(35.4%)、「前立腺がんとは関係ない」(34.8%)という回答も多かった。

前立腺がんの骨転移を治療することで得られる影響について尋ねたところ、「分からない」(48.0%)がもっとも多かった。「痛みが和らぐ」(28.0%)、「寿命がのびる」(26.3%)と、治療のメリットが十分に理解されていない可能性も示唆された。

北里大学医学部泌尿器科の佐藤威文先生によると、前立腺がんは骨転移の多いがんであるという。PSA検査だけでなく、ALP(アルカリホスファターゼ)の数値や骨シンチグラフィーなどを用いて骨転移を適切に発見し、治療することがQOLを維持・向上する上で重要とのこと。「痛みなど、ささいな症状でも医師に相談することが大切」と佐藤先生はコメントしている。

(フォルサ)