中国が自転車大国だったのはすでに過去の話だ。人口100人あたりの自転車保有台数は中国より日本のほうが多いほどであり、中国では自転車に乗っている人も足で漕ぐ自転車ではなく、足で漕がなくても進む電動自転車に乗る人が増えている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国が自転車大国だったのはすでに過去の話だ。人口100人あたりの自転車保有台数は中国より日本のほうが多いほどであり、中国では自転車に乗っている人も足で漕ぐ自転車ではなく、足で漕がなくても進む電動自転車に乗る人が増えている。

 中国メディアの舜網は11日、アジアの自転車大国は中国ではなく、日本であると伝え、「日本は経済が発達し、公共交通機関も存在するのに、なぜ日本人は自転車に乗るのか」と疑問を投げかける記事を掲載。中国では生活が豊かになった人は自動車に乗り、自転車は貧しい人が乗る乗り物というイメージがあるようだ。

 記事は、日本では年齢や社会的地位にかかわらず、「自転車は移動のための便利なツールとして人々に使用されている」と伝え、通学に使う学生たちのみならず、駅に向かうビジネスパーソンや幼い子どもを連れた主婦など、日本人が「足の代わり」として活用するツールは「自転車」であると指摘した。

 続けて、日本は経済が発達しており、日本人の生活水準だって高いはずなのに、なぜ自転車がこれほど愛されているのかと疑問を投げかけつつ、それは「人口密度」と関係があると指摘。中国と異なり、日本は人口密度が高く、スーパーや学校、病院などが住宅地の近所にあることが多いため、自動車より自転車のほうが日常的には利便性が高いと指摘した。

 また、都市部では自動車を所有することは駐車場確保の点から多額のコストがかかることを指摘したほか、日本では自転車の「防犯登録」が可能であり、盗まれる可能性が低く、仮に盗まれても防犯登録のおかげで取り戻せる可能性があることも、日本で自転車が普及している理由の1つだと主張した。

 確かに中国では道ばたに自転車を停めておくと、チェーンで鍵をかけていても盗まれることがある。そのため、大切な自転車は家のなかで保管する人もいるほどだ。中国では自転車は経済発展の前の「貧しかったころ」に使用されていた乗り物というイメージがあるようで、だからこそ先進国の日本で自転車が今なお人びとに愛されているのが理解できないのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)