イジメを受けていた18歳娘、親の目の前で拳銃自殺(出典:http://www.cbsnews.com)

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親にとって子の早世ほど悲しいものはない。特に自殺であった場合、残された家族は「救ってあげられる方法があったのではないか」と一生苦しむことになる。しかも親の目の前で自らの命を絶つような壮絶な最期であったとしたら…。米テキサス州からそんな悲劇的なニュースが飛び込んできた。

CBS系列のテキサス州のメディア『KHOU-TV』が、先月29日午後に起きた女子高校生の悲しい自死の話題を伝えている。亡くなったのはテキサスシティに暮らしていたブランディー・ヴェラさん(18)。彼女の携帯電話から最後に発信されたのは、家族に宛てた「心から愛しているわ。迷惑をかけてごめんなさい。でも、もう死にたい」という哀しいメールであった。家族は慌てて自宅へ戻り、父親のラウル・ヴェラさんが自殺を思いとどまらせようと必死に説得を続けたが、その甲斐なくブランディーさんは自らの胸に向け拳銃の引き金を引いてしまったという。

ブランディーさんの自殺の原因は、彼女の体重に関連するとみられるインターネット上の執拗なイジメ。何か月にもわたり不愉快なメッセージが送りつけられ、彼女になりすました偽のFacebookのページも現れ、出会い系サイトには年齢を偽ったアカウントを作られてしまった。そこには連絡先電話番号も添えられ、“無料でセックスさせるわよ”として写真も勝手に掲載されていた。ブランディーさんの22歳の姉、ジャクリーン・ベラさんは『KPRC-TV』の取材にこのように語っている。

「2階で誰かが泣く声がしたため階段を駆け上がって妹の部屋に入りました。そこで妹は壁を背に拳銃を胸に当てて、ただ泣いていました。私は『ブランディー、ダメよ、そんなことをしてはダメ』と言うしかありませんでした。いったんは私たちの言葉に考え直してくれたようにも見えたのに…。しばらくして私は両親の部屋に行ったのですが、そこで銃の発砲音と父の『誰か来てくれ、助けて、助けてくれ』という絶叫が聞こえたのです。」

そして父親のラウルさんは、悲しみを押し殺しながら『KHOU-TV』の取材にこう答えている。

「拳銃を下ろすよういく度も説得しましたが虚しい結果に終わりました。何を言っても放心状態だったように思います。娘に親の心を理解させるのがこんなにも難しいとは…無力感でいっぱいです。娘が自らの命を絶つ姿を見なければならない、親にとってこれほど辛いものはありません。」

家族はテキサスシティ公立校学区や法的機関に出向き、ブランディーさんに対するイジメについて相談してきた。広報担当者は事件後にこのように述べている。

「もちろん調査を行いました。でも携帯電話に届く不愉快なメッセージを確認することができず、電話番号を変更するようにアドバイスしました。たくさんの友人と熱心な職員がいるため、少なくとも学校の構内はブランディーさんにとって安全な環境にあったと思います。」

これについて姉のジャクリーンさんは、「電話を変えてもまたすぐに嫌がらせが始まるのです。この件に関してはたくさんの調査報告がなされましたが、誰もいつも同じことを言うばかりです」と強い憤りを示している。ブランディーさんの死をきっかけにやっと調査を始めた州警察署。ラウルさんは「娘の死を無駄にしなためにも、国はインターネット上の嫌がらせ行為に対しもっと厳しい罰を設けてほしい」と訴えている。

出典:http://www.cbsnews.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)