Amazonプライムの桁外れな自動車番組「The Grand Tour」、違法視聴も初回だけで790万DLと桁外れ

写真拡大

 

11月よりAmazonプライムビデオで開始した、元トップギアMC陣による現トップギアよりもトップギアらしい自動車番組「The Grand Tour」は、世界200か国に配信され初回エピソードだけでも数百万もの視聴数を記録しました。しかし、著作権侵害情報分析サービスMusoのデータによると、違法にストリーミングされた回数はさらのその数倍は上を行っているようです。

BBCのトップギアからMC3人組を獲得したThe Grand Tourの予算は1億6000万ポンド(約234億円)とされ、史上最も高価なテレビ番組シリーズと言えるかもしれません。しかし、世界中の視聴者のなかにはその番組を観るためにプライム料金を支払わず、違法にダウンロードまたはストリーミングしている者も非常に多いとのこと。

Musoのデータによると、たとえば初回エピソードの違法なダウンロード・視聴回数は790万回にものぼります。さらに第2回と第3回もそれぞれ640万回と460万回を数えたとのこと。これによりアマゾンは320万ポンド、5億円弱の収入を失った計算になります。Musoは「何千もの違法なダウンロードを監視しているものの、The Grand Tourのそれは桁外れな数だ」としています。



これまで、最も違法ダウンロードされた番組といえば「Game of Thrones」が4年連続の1位でした(TorrentFreak.com発表データによる)。しかし、The Grand Tour(の違法視聴)はGame of Thronesをはるかに超える勢いといえそうです。

もちろん違法ダウンロードばかりでは困りものですが、裏を返せばそれだけ世界中の注目を浴びる番組だと言うこともできます。Amazon広報担当者は具体的な数字こそ示さないものの。The Grand Tourが「Amazonプライムビデオ最大のプレミアを持つ番組となり、世界中の記録を塗り替えた」としています。

ちなみに、クリス・エヴァンスやマット・ルブランらを迎えて一足先に放送された本家BBCのトップギアは、シーズンを通じて視聴率の低迷に悩み、最終回放送後にはメインMCを務めたクリス・エヴァンスが番組を離れる事態に。この状況にはかのスティッグも、さらに言葉少なに(?)なっているかもしれません。