年内解散を表明しているSMAP

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ジャニーズ事務所がSMAP存続要望署名を受け取った際に出した「手紙」が、ファンの間で物議を醸している。

冒頭では「皆さまの想いをSMAPのメンバーにも必ず届けます」と記されているのだが、ファンらは「『すでに決定事項は変わらない』という姿勢で書かれている」などと不満をくすぶらせている。

存続願う気持ちは「私たちスタッフ」も全く同じ

署名は2016年12月11日、SMAPファン有志の「5☆SMILE(ファイブスマイル)」事務局の代表者が東京・渋谷のジャニーズファミリークラブを訪れて提出した。

「5☆SMILE」は今年9月に結成。以降、インターネットなどを通じて、年内解散を表明しているSMAPの存続を求める署名を呼びかけ、10月31日までに37万3515筆を集めた。事務所側からは「郵送」を勧められていたそうだが、他のファンレターと同じ扱いにならぬよう、あくまで手渡しにこだわった。

事務局の公式ツイッターは11日正午、署名提出を報告すると同時に、事務所名で「5☆SMILE」に渡された「手紙」を公表した。「署名活動に参加された皆さま」に向けられたもので、冒頭には

「この度の、37万3515筆にも及ぶ署名に込められた皆様のお気持ちを、謹んで拝受いたします。また、皆さまの想いをSMAPのメンバーにも必ず届けますことを、ここにお約束します」

と書かれている。

さらに手紙では、SMAPの存続を願う気持ちは「私たちスタッフ」もファンと全く同じであると強調。

「存続に向けた活動の方向性をメンバーへ提案してまいりましたが、本人たちの強い意志を崩すまでに至らず、グループ存続が困難であるということを、苦渋の決断で受け入れた次第です」

と改めて経緯を説明し、現在は「本人たちの意思を最大限に尊重」し、個々の活動を支えていくために「気持ちを整理している最中」だとした。

「本当にSMAPを説得するとは思えない文面」

こうした文面にファンらは不満たらたらだ。そもそもグループ存続を求めているファンの多くは「解散は本人たちの意思ではない」という見方をしているため、「事務所が説得した」という話は信じていない。

そのため、従来と変わらない経緯説明や、再説得について書かれていないことが、さらなる不信感につながったようだ。ツイッター上には、

「受け止めるだけじゃなく、具体的に動いてください」
「事務所が本当にSMAPを説得するとは思えない文面の受領書」
「すでに決定事項は変わらない、あくまでSMAPの意志?がこの状況を招いたという姿勢で書かれている」
「確かに署名は『受け取って』いただけたが、あの手紙を見る限り『受け止めて』はもらってない」

といった批判的な声がいくつも投稿されている。加えて「前略」「草々」が使用されていることや、社印、代表者名がないことについても「ダメ出し」がなされている。

12月31日の解散まで残りあとわずか。37万人の思いが詰まった署名は、SMAPの今後にどのような影響をもたらすのだろうか。