キューブリック監督×
ダグラス主演の「スパルタカス」 写真提供:アマナイメージズ

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 12月9日に100歳の誕生日を迎えた名優カーク・ダグラスが、自身のキャリアを米バラエティのインタビューで振り返った。

 1916年生まれのダグラスは、舞台役者としてキャリアをスタートさせ、46年の「呪いの血」で映画デビュー。以降、「チャンピオン(1949)」や「海底二万哩」(54)、「炎の人ゴッホ」(56)など100作品以上に出演した。自身の主演作「突撃」(57)と「スパルタカス」(60)では一回り年下のスタンリー・キューブリックを監督に起用しており、前者では、キューブリック監督がダグラスの許可なく脚本の大部分を書き直したため対立。最終的に、ダグラスが主張を通し、当初の脚本を使うことになったという。

 続いてのタッグとなった一大叙述詩「スパルタカス」では、主演と製作総指揮を兼ねたダグラスとキューブリック監督が、「わたしがスパルタカスだ!」と主人公が高々と名乗る場面をめぐり衝突。「彼はあのシーンが好きじゃなかったけれど、わたしも譲らず、揉めたものだ」と述懐したダグラス。キューブリックについて、「よくケンカをしたけれど、わたしはいつも彼の才能を高く買っていたんだ。彼のことをクソ野郎だとよく言っていたけれど、本当に才能豊かなやつだったよ」と語った。

 同作の撮影中、終始対立していた2人に対し、一緒にセラピーを受けることをダグラスの妻が提案。そのセラピーで精神科医がキューブリック監督に勧めたのが、「アイズ ワイド シャット」の原作となったアルトゥール・シュニッツラーの小説「夢奇譚」だったという。ダグラスは、キューブリックの遺作ついて悲しげに微笑み、「あれは一番ひどい出来だよ」とこぼしたそうだ。

 また、「ハリウッドに関する話は読んでいるけど、書かれている人たちのことは知らない。バート(・ランカスター)はどこだ? ローレンス・オリビエはどこへ行った? みんな逝ってしまった」と、旧友たちを懐かしんでいる様子。そんなダグラスは、小説家の顔も持っており、現在、12冊目の著書「Kirk and Anne: Letters of Love, Laughter, and a Lifetime in Hollywood」を62歳の妻アン・バイデンス・ダグラスとともに執筆中。同作は来年5月2日に米国で出版予定だという。