日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり6号」が9日夜、種子島宇宙センターからの打ち上げに成功した。同機打ち上げの目的の1つに、現在大気圏外に散らばっている大量の宇宙ゴミ(スペースデブリ)を除去するための技術に関する実証実験がある。中国メディア・今日頭条は11日、「日本は宇宙大国ではないのに、どうして進んでスペースデブリの除去に取り組むのか」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり6号」が9日夜、種子島宇宙センターからの打ち上げに成功した。同機打ち上げの目的の1つに、現在大気圏外に散らばっている大量の宇宙ゴミ(スペースデブリ)を除去するための技術に関する実証実験がある。中国メディア・今日頭条は11日、「日本は宇宙大国ではないのに、どうして進んでスペースデブリの除去に取り組むのか」とする記事を掲載した。

 記事は、1957年にソ連が人工衛星スプートニクを打ち上げて以降、人類は宇宙空間に大小さまざまな100万個以上のスペースデブリをまき散らしてきたと紹介。廃棄、解体されたロケットや衛星からなる大量のゴミは頻繁に衝突を起こし、宇宙活動にとって極めて大きな脅威となっていると説明した。

 一方で、スペースデブリの危険性はみんな理解しているにもかかわらず「世界各国、特に宇宙大国は口ばかりで動きが少ない」と指摘。そのような中、中国が今年6月にスペースデブリ除去実験ロボットの「遨龍1号」を搭載したロケット「長征7号」を打ち上げ、スペースデブリ除去実験を実施したのに続き、日本も今回電線を用いてスペースデブリに見立てた物体に電流を流してその移動速度を落とし、最終的に大気圏に突入させて燃やすための落下実験を行うと紹介した。

 そして、日本や中国が進んでスペースデブリを処理しようとしている理由について、その処理には複雑な先端技術の支えが必要であり、この技術を手に入れれば宇宙活動を行う能力を非常に高められるからであると論じた。さらに、もう1つ考えられる理由として「文明はある程度発展すると、清潔や衛生に注視し重んじるようになる」と説明。宇宙開発がある程度の発展を見せたところで、環境保全に対する意識が生まれ始めたとの見方を示している。

 急速な発展により環境が急激に悪化、深刻な健康被害を出したことで徐々に環境保護に対する意識が目覚め、今では環境保護大国とも称されるようになった日本。そして、現在社会がまさにそのターニングポイントに立っている中国。盲目的な発展の歩みを緩めて振り返り、「持続可能な発展」へとシフトしていく流れは、まさに「宇宙の摂理」なのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)