めっちゃ龍彦な綾野剛
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 綾野剛主演の映画『新宿スワン』の新章『新宿スワンII』の撮影現場が今年3月に報道陣に公開され、綾野と新キャストの広瀬アリス、そして前作に引き続きメガホンを取った園子温監督が取材に応じた。主人公・白鳥龍彦として浅野忠信演じる強敵・滝マサキと対峙した綾野は「一言で言うと怖い」と浅野の役どころについて明かした。

 『クローズZERO』などの山本又一朗がプロデューサーを務める本シリーズは、「週刊ヤングマガジン」で連載された和久井健の人気コミックを実写映画化した作品。スカウト会社・バーストの龍彦(綾野)を主人公に、歌舞伎町の裏社会で暗躍する男たちの姿が描かれる。今作から、龍彦や真虎(伊勢谷友介)らが所属するバーストのメンバーとして、森長千里役の上地雄輔、鼠賀信之助役の桐山漣、ヒロシ役の成田凌が参戦。バーストと対立するスカウト会社・横浜ウィザードの滝として浅野、借金を抱えて龍彦に助けを求めるキャバクラ嬢の小沢マユミとして広瀬が加わっている。

 報道陣にお披露目されたのは龍彦と滝が横浜の街で初めて顔を合わせるシーンの撮影。撮影の合間で行われた取材で綾野は浅野演じる滝の印象について、「一言で言ってしまうと怖い。目の前にすると見えない拳銃を突きつけられている感じで、隙がない」とコメント。「(これまでの)龍彦は強い者を前にしても、多人数を前にしても、怖さみたいなものはなくて。極端な言い方をすると馬鹿だったからこそ強かった。やられても立ちあがる勇気や根性も持っている」と分析しつつ、「でも、(滝に対しては)根性ではどうにもならない怖さがある」と今までのシリーズにない「怖さ」について語った。

 ただ、浅野本人については「すごく優しい方ですし、アクションシーンもカットがかかる度に『大丈夫? 痛くなかった?』と気遣ってくださいました」と振り返る綾野。「浅野さんのアイディアはすごいです。衣装が紫のスーツとは思っていなかったですし、目の下には深いクマを作られていて。僕らが全然知らないところでたくさんアイディアを出されているんです」と尊敬のまなざしで舞台裏の様子を明かした。

 一方、今作から作品に参加する広瀬は「前作も観ていたので、そこに自分が入ってお芝居をするというのが、不安と緊張でいっぱいでした」と正直な思いを告白。そんな広瀬について園監督は「とにかく明るい人なんで。彼女が現場にくるとまぶしくてたじろぎました」と笑顔を見せ、「天性の芝居力があるなと思う。葛藤がある芝居のときにキラキラした人はどんな感じになるのか心配だったんですけど、完全に役に入り、重く暗い『新宿スワン』的な芝居をしてくれました」と絶賛していた。

 主役の綾野についても園監督は、「本当に立派な人だと思う。年下なんだけど貫禄がある」と全幅の信頼を寄せている様子。綾野も「僕自身、園子温という監督にホレていますし、園さんの気持ちに対して全力で返したいという思いが強かった」と監督への尊敬の思いを語り、「前作を超えるのは当たり前。園さんとならば確実に超えられるという思いがあります」と座長として力強い表情で、前を見据えていた。(取材・文:高橋典子、編集部・海江田宗)

『新宿スワンII』は2017年1月21日より全国公開