染谷将太、吉岡秀隆、山崎貴監督
 - 写真:高野広美

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 昨年、アイドルグループV6としてデビュー20周年という節目を迎えた岡田准一。アイドルとして活躍する一方で、日本アカデミー賞史上初めて最優秀主演&助演男優賞をダブル受賞、数々の映画や大河ドラマで主演を務めるなどその評価は突出しており、俳優として更なる活躍が期待されている。そんな俳優・岡田准一の魅力について『海賊とよばれた男』(全国公開中)で共演した吉岡秀隆と染谷将太、メガホンを取った山崎貴監督が語った。

 『永遠の0』に続き、百田尚樹のベストセラー小説を同じ監督&主演のタッグで映画化した本作。岡田は、明治から昭和にかけて数々の困難を乗り越え石油事業に尽力した男・国岡鐡造の青年期から老年期までを一人でこなしており、吉岡と染谷は鐡造が率いた石油会社・国岡商店の従業員である東雲忠司(吉岡)と長谷部喜雄(染谷)として、「店主」と慕う鐡造とともに日本の発展のために励む男たちを熱演している。

 吉岡と染谷以外にも、鈴木亮平、綾瀬はるか、堤真一ら主役級の豪華俳優陣がそろう中で主演を務めた岡田について吉岡は「人格者です」と一言。その真意を聞くと「一緒に芝居をしていて手を抜きたいとか、逃げたいというような気持ちが全く見えない」と岡田との演技を振り返り、「神聖な人に見える瞬間があった。突然いなくなっちゃうんじゃないかと思うぐらい」と冗談まじりに岡田の俳優としての姿勢を称賛する。

 一方、鐡造から可愛がられる長谷部を演じた染谷は役柄と同じような関係性を岡田と築けていたそうで、「しかもそれが無理せず自然とできていた」と強調。そのことに対して「(岡田に)感謝していますし、そこに岡田さんの力を感じた。そういう環境をつくってくださった」と言葉を続けた。そして撮影現場での岡田の佇まいを「頼れるお兄さん」と表現し、「安心するんですよね。男として素敵だった」と撮影を思い出すように話した。

 プロデューサーから主演・岡田の提案を受けたという山崎監督は、「20代から90代まで一人の役者さんで通すとなると、特殊メイクなどの外面的な部分はありつつ、最後は俳優の内面的な部分に頼るしかない。それが岡田くんならやれるんじゃないかと思った」とその時の心境を語る。そして、いざクランクインすると現場での岡田は鐡造そのもので、岡田が現場に来ると背筋が伸びる思いだったそうだ。

 数々の名優たちを見てきた映画人3人にここまで言わしめる俳優・岡田准一。吉岡は「僭越ですけど、これからどういう俳優さんになっていくのかものすごく楽しみです」と岡田がのぼっていく俳優としての更なる高みへと思いを寄せていた。(取材・文:高山亜紀)