美女コスプレイヤーもずらり!

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 東南アジア最大級のアニメ展示会「Anime Festival Asia Singapore 2016(AFA SG 2016)」が11月25〜27日(現地時間)にシンガポール・サンテックシティで開催されました。ゴミひとつ落ちていない美しい街並みを持ち、多民族・多文化が混合する都市国家で、日本のポップカルチャーがどう受け止められているのか。映画.com編集部が3日間取材してきました。

■熱気ムンムンの開場

 11月26日、午前9時30分に2日目がスタートしました。土曜日ということもあり大賑わいで、会場への行列はゆうに100メートル超。筆者も並びましたが、展示場入口が見えるまで30分ほどかかりました。来場者の大部分は中華系シンガポール人で、同国独特の英語(シングリッシュ)が飛び交っていました。赤道付近の国なだけに熱気ムンムン。目を爛々と輝かせて期待に胸躍らせる姿は、世界のアニメファン共通です。しかし展示場が割と狭いことに加え、入場時のバーコード認証で立ち止まる必要があるため、来場者の“開幕ダッシュ”の勢いは日本ほどではなかったです。

■そもそもAFAとは?人種・文化超えてアニメを楽しむ祭典

 2008年に誕生した同展は、メインであるシンガポールをはじめ東南アジアの複数箇所で開催。出展はほぼ日本企業・作品のブースで占有され、コスプレエリアや1000人収容のライブステージなど、企画も盛りだくさんです。過去には水木一郎、水樹奈々、虚淵玄、花田十輝、御伽ねこむらが来場しています。

 14年にはインドネシア(8月)とシンガポール(12月)で行われ、合計6日間で約14万5000人が来場。3日間で13万5323人を記録した日本最大級のアニメ展示会「Anime Japan2016」と比較すると、日数は異なるものの上回っています。“東南アジア最大級”の看板に偽りはなく、人種や文化を超えてアニメを語り合い、目当ての作品を見つけるや絶叫しながら駆け寄るファンの姿が印象的でした。

■コスプレも活況!東京から来た“セーラームーン姉妹”を直撃

 会場の内外で、気合いの入ったレイヤーがかっ歩。カメラ小僧も大挙して押し寄せ、美女レイヤーに群がっていました。「セーラームーン」のコスプレをバッチリ決めた女性2人組に話しかけると、なんと東京から来場した姉妹。姉のAさんはコミケなどにも参加するレイヤーで、「日本と比べるとコンパクト。でもアジア各国からレイヤーさんが来ているので、また違った活気があります」と語ります。更衣室がないので事前に着替えて来たそうですが、「タクシーで変に見られるかと思ったら、意外と普通でした」とニッコリ。初めてコスプレをしたという妹のBさんも、「初参加で不安でしたが、コスプレしている方がかなりいるので安心しました」と笑顔をのぞかせ、2人ともイベントの熱気に驚いた様子でした。

■アニメファンの購買力、恐るべし

 各ブースは物販に力を入れており、主に福袋や関連グッズを販売。日本の展示会は商品・作品PRが主題になりがちですが、こちらは即売による利益獲得が重視されるようです。ニコニコ動画発の「HoneyWorks」ブースでは、初日の朝一番に長蛇の列が形成。楽曲を映画化した「ずっと前から好きでした。 告白実行委員会」の初回生産DVDが、1日で約100枚売れたという。同作品はシンガポールでは未公開ですが、インターネットを通じて好評を博しています。

■ピコ太郎はシンガポールでも人気

 ピコ太郎ブースがあったのには驚きました。置かれている「ペン」「パイナップル」「アップル」「サングラス」「スカーフ」を持ち、パネルと記念写真が撮影できます。ブースを見つけた来場者は「ピコー!」「PPAP」と嬌声をあげながら近づきますが、写真はやはり恥ずかしいのか、スタッフから勧められると苦笑いしながら去っていく人がほとんどでした。ちなみに、3日目にはピコ太郎本人が来場しています。

 取材を通じてわかったのは、シンガポールの若者にとって日本のアニメ・ポップカルチャーは非常に身近で、日本と遜色ない熱気で消費されていること。こうしたイベントは各国で開催されていますので、旅行のついでに訪れてみるのも一興ですよ。