深刻なアレルギーで夫と直接会話すらできない29歳米女性(出典:http://www.fox9.com)

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世界には様々なアレルギーに悩まされる人が大勢いる。食べ物、動物、金属、花粉、なかには水に対してもアレルギー反応を起こす人もいる。このほど「人間」に対してアレルギーを発症する女性の話題が飛び込んできた。「愛する夫とも近づけない。とても辛い」と語る20代女性の日常生活とは?

「日常生活もままならないの。ありとあらゆるモノ、人に対して激しいアレルギー症状を起こしてしまうから。1年前からは夫は1階、私は2階と寝室も別よ」と悲しそうに語るのは米ミネソタ州のジョハンナ・ワトキンズさん(29)。アレルギーを示す食べ物も非常に多く、化学物質やホコリはもちろんダメ。ちょっとした微粒子にも反応してしまうため居室はビニールやシートで覆われ、風や空気の流れが起きないようにされ、空気清浄機だけが頼り。太陽の光にも注意が必要だそうだ。

そんなジョハンナさんを献身的に支えているのは教師の夫スコットさん。彼が作ってあげた安全な空間でジョハンナさんは読書、作詩、友人らとの電話、メールのやりとりを楽しんで日々を過ごしており、親切な地域住民も何かと力を貸してくれている。だが彼女はヒトの放つ匂いにもアレルギー反応を示してしまうことから、唯一アレルギーを起こさない実の兄と妹だけが入室を許されている。夫のスコットさんは「愛していても妻を抱きしめてあげられません。発作を起こすのではないかと思うと抱擁できないのです」と嘆く。

ジョハンナさんの唯一の外出は通院である。マスクとフードで重装備するとスコットさんに抱きかかえられながら車に乗って出かけるが、場所が変わるたびに彼女は不安に包まれる。「喉がギュッと詰まるなど体は即座に反応するわ。もう完全な攻撃モードに入ったことを感じるし、自宅に戻れば玄関ドアが開いた途端に体の中で戦争が起きてしまう。どっと疲れてしまうの」と力なく語る。

ジョハンナさんの奇妙な病状には30名の医師の首を傾げたが、ミネソタ大学医学部のローレンス・アフリン博士は女性に患者が多い「マスト細胞活性化症候群(MCAS)」という病名を告げた。細菌、ウイルス、寄生虫から体を保護する自然免疫細胞のマスト細胞(肥満細胞)が体に大量のヒスタミンなどを放出して次々とアレルギー症状を起こすものだが、研究が始まってまだ9年しか経っておらず、線維筋痛症、過敏性腸症候群、慢性疲労症候群と診断されることも多く、治療法も見つかっていない。ジョハンナさんは赤ちゃんを宿すことがあっても流産が予想され、アレルギー反応の中でも特に重いアナフィラキシーショックが起こるなど非常に重症な例だという。

出典:http://www.fox9.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)