幼少の頃から人並み外れた虫好きが高じて昆虫学者になったスティーブン・カッチャー氏は、「虫使い」としての技術を活かして「スパイダーマン」や「ジュラシックパーク」といったハリウッド映画や、「Xファイル」「CSI:NY」などのTVドラマに登場する虫を操っているほか、虫そのものに絵を描かせるアーティストとしての活動を行っています。

Bug Man on Vimeo

「高校生の時、2つのことが不安だった。1つは自分に魅力がないこと、もう1つはそれほど自分が賢くないと思っていたことだった」と語るカッチャー氏。子どものころから周囲とは違うと感じていたようで、母親に、「ママ、僕は普通じゃないよ」と打ち明けていたそうです。



カッチャー氏の自宅。ごく普通の一軒家といったところですが……



家の中では非常に多くの虫が「暮らしている」様子。



タランチュラも一緒に生活。



日本では見かけない、大型のゴキブリを愛おしそうに撫でるカッチャー氏。人によっては卒倒してしまいそうな光景ですが、カッチャー氏にとってはこれが日常。



普通の人よりも昆虫が好きすぎたカッチャー氏は、昆虫学者への道を進むことに。



そして虫の扱い方を熟知するカッチャー氏は、ハリウッド映画に登場する昆虫を操る「虫使い」としてのキャリアを歩むことになります。カッチャー氏の仕事は、「スパイダーマン」などのメジャータイトルの中でも見ることができるとのこと。



ちなみに、カッチャー氏が虫を操る技としては「本物のスズメバチを安全に俳優の口の中に飛び込ませる」「ゴキブリに床を走らせ、合図でひっくり返させる」「クモを歩かせてスリッパの中に忍び込ませる」などの実績があります。虫たちがサーカス団のようにアクションを行って発電機を回し、SoC「Snapdragon」を搭載したスマートフォンを充電するという以下のムービーもカッチャー氏の手によるものです。

Snapdragon Apresenta - The Bug Circus Generator - YouTube

ある日、夜の浜辺を訪れてホタルを撮影していたカッチャー氏。撮影後に写真を確認すると、ホタルの光とともに砂浜を虫が歩いた跡が美しく残されていたことに気づいたといいます。



そしてこれが、カッチャー氏が虫アートをはじめるきっかけになったそうです。



キャンバスに白い下地を作り……



虫の脚に絵の具をつけます。



そしてあとは虫を歩かせるカッチャー氏。6本脚の虫はもちろん……



脚のない虫を這いずらせることも。



こうして書き上げた作品を手にするカッチャー氏。



虫が歩いた跡に……



処理を施すことで、どこか心が落ち着きそうな色合いの作品が生みだされています。カッチャー氏はこの手法について「中にはこのやり方を嫌がる人もいるだろうけど、私は虫が好きだからやり続けるよ」と語っています。



カッチャー氏のウェブサイトはこちら。

Steven R Kutcher Bug Art

http://bugartbysteven.com/



Galleryのページでは、実際に虫たちが描いたアートの数々を見てみることができます。