今年11月、理化学研究所が擁するスーパーコンピューター(以下、スパコン)「京(けい)」が、スパコンの性能の世界的格付けである「トップ500」において、富士通が開発し東大と筑波大が共同で運用するスパコン「Oakforest-PACS」(以下、オークフォレスト)に敗北し、国内二位(世界では七位)となった。

 多くの人がまだご記憶のことであろうと思う。「世界一を目指すスーパーコンピューター」の建造予算267億円について、時の与党民主党(現・民進党)の蓮舫議員が「世界一になる理由は何があるんでしょうか? 二位じゃダメなんでしょうか?」と話し、事業を「仕分け」したことを。2009年11月13日のことである。

 その後プロジェクトはどうなったのか。かいつまんで説明しよう。結局、有識者からの強い抗議などがあって、そのスパコンは228億円の予算のもと2012年に完成。「京」と名付けられ、「トップ500」において世界一のスパコンの座に君臨した。

 しかし、コンピューターの世界は文字通りに日進月歩する世界である。完成から4年。京はついに、世界のみならず(世界一だった期間はさほど長くはなかった)日本国内でも首位を明け渡すこととなったのだ。

 オークフォレストは超並列クラスタ型スーパーコンピューターである。ピーク性能は25ペタフロップス。和式の命数法で表現すると2京5,000兆フロップスだ。ちなみに京がトップ500で首位を獲得したときのベンチマーク・スコアは8.162ペタフロップスであり、単純計算でいえば、オークフォレストは京の倍以上の能力を持っているということになる。

 最後に、一つ関係が有るような無いような話をさせていただこう。蓮舫氏は現在、民進党の代表になっている。民進党の現有議席数は、衆参ともに自由民主党に次いで二位である。だが、衆参ともに、過半数を与党(自民・公明連立)が掌握している。

 お分かりいただけるだろうか。世の中、二位では駄目なことも多々あるのである。