和菓子でおなじみの「どら焼き」。今冬のギフトにおいしくて縁起の良い一品を贈れば、相手からも喜ばれそうだ。

 夏と並んで冬はギフトの季節。ただ最近は、お歳暮と形式張ったスタイルから、ライトな感覚のギフトが増えている。とはいえ、いざ人に贈るとなれば商品選びは意外と難しい。そこで誰からも好まれて、縁起が良い和菓子「どら焼き」を贈るのもよさそうだ。

 鳥取県米子市に本社を構える丸京製菓のどらやきは、素材へのこだわりとおいしさを長期に保つ氷温技術で、日本はもとよりアジアやヨーロッパ各国に輸出される評判の一品だ。同社の本社工場は、単一工場としては世界一の生産量を誇っており、いまではどら焼きで町おこしと、米子市の活性化にも尽力する存在となっている。味は海外からもお墨つき、そして何よりも商品にみなぎる活力に、贈る側、贈られる側の双方が、元気をもらえそうだ。商品には「栗入りどらやき(370円・税込、5個入)」などがある。

 老舗の一品は、ネーミングやパッケージまで小粋でしゃれている。幕末に創業した清寿軒(東京都中央区)のどら焼きは、東京のおいしいどら焼きといったランキングでは必ず上位に選ばれる一品だ。さらに味以外の部分でも、商品名は大判(220円・税込1個)と小判(180円・税込1個)と名づけられ、どら焼きを詰める箱も、昔から商いではラッキーアイコンである大福帳を模すなど、商売繁盛のイメージが強い。ひとつ口にすれば、やがては仕事も軌道に乗って順風満帆となりそうだ。

 金運がアップしそうなネーミングの一品もある。九州は福岡県直方(のおがた)市で、明治時代に生まれた銘菓「成金饅頭」。商品名は「まんじゅう」だが、そのルックスからは一種のどら焼きとも呼べる。また商品名の由来は、同市が昭和初期まで炭坑の町だったこともあり、それこそひと山当てて財を成した「成金さん」にちなんだものだ。現在はおみやげのほか、結婚式の引き出物と縁起物としても重宝されており、市内4つの店舗が伝統の味を受け継いでいる。なお成金饅頭は大きさもアピールポイント。例えば市内4つの店舗のひとつ、喜久屋菓子舗では、直径8.5から26センチまで、8つのサイズが用意されている。価格は最小が1個162円(税込)、最大で1個6,480円(税込)。

 縁起の良いどら焼きを携えて師走のご挨拶へと赴けば、相手との親交がまた少し深まるかもしれない。

加藤 秀行[著]、阪神 裕平[著]