現在、日本の高速道路の最高制限速度は時速100キロメートルとなっている。自動車の性能向上に伴い、110キロメートルへの引き上げを試みる動きもある。一方、日本よりはるかに広い面積と、はるかに長い道路を持つ中国の高速道路で120キロメートルが最高制限速度と聞くと、ちょっと意外に思うかもしれない。(イメージ写真提供:123RF)

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 現在、日本の高速道路の最高制限速度は時速100キロメートルとなっている。自動車の性能向上に伴い、110キロメートルへの引き上げを試みる動きもある。一方、日本よりはるかに広い面積と、はるかに長い道路を持つ中国の高速道路で120キロメートルが最高制限速度と聞くと、ちょっと意外に思うかもしれない。

 中国メディア・今日頭条は9日、「どうしてドイツの高速道路は速度制限がないのに、中国では120キロメートルなのか」とする記事を掲載した。記事は、ドイツでは速度制限が設けられていない高速道路があるのに対して、中国では240キロメートルどころか、180キロ、150キロでもなく、120キロメートルと低い速度に制限されていると説明。「中国では至る所でドイツ車を見かけるのに、どうしてドイツのように速度フリーではないのか」と疑問を提起した。

 そのうえで、「自動車の質」、「路面の質」、「ドライバーのレベル」から説明している。「自動車の質」では、中国の自動車市場で大きなシェアを占めている合弁企業は都市における自家用車をメインターゲットにして自動車を生産しているため、超高速走行には不向きであるとした。

 「路面の質」については、地形の問題から頻繁な修復が必要であるほか、コストダウンのために路面の質があまり良くないと指摘。さらに、過積載の大型トラックが頻繁に走行することで路面のコンディションは日に日に悪化している状況であると説明した。そして、「ドライバーのレベル」については、ドイツでは免許取得前に「各種の厳しい訓練を受ける必要があり、そこではマナーの育成も重要視されている」と解説。一方、中国の自動車学校は技術にしてもモラルにしても教育が徹底されていない状態であるとした。速度制限を設けなければ、まさに危険な無法地帯と化す可能性がある、というのが記事の見解だ。

 近年日本では、自動車の自動運転システム開発や安全性向上に向けた様々な取り組みが行われており、自動ブレーキシステムや車線逸脱、ふらつきを警告する機能などが多くの車に搭載されるようになった。もし中国でこれらのシステムを持った自動車を運転したならば、おそらく警告ランプや警告音がひっきりなしに作動することになりそうだ。彼らにとって道路に書かれている車線のラインはあくまで「目安」なのだから。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)