美麗島事件37年、ゆかりの地で特別展  民主化への歩み振り返る/台湾

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(高雄 10日 中央社)1979年の反体制運動弾圧事件「美麗島事件」から10日で37年となった。これに先立ち、事件が発生した南部・高雄市では9日、台湾の民主化の歴史にスポットを当てた特別展示が始まった。

これは、与党・民進党が結党30周年の記念行事の一環として行ったもの。美麗島事件や民主化を加速させた1990年の「野百合学生運動」、1996年に実現した総統直接選挙などへの認識を深めてもらおうと、会場となった高雄メトロ(MRT)美麗島駅では当時の写真や資料、広報物など約300点が展示されている。

10日に展示を見学した陳建仁副総統は、「民主は、天から降ってくるのでなく、多くの先人が汗や血を流して手に入れたものだ」と述べ、民主化の成果を大切にするよう呼びかけた。

高雄での開催は18日までで、その後はほかの県・市でも展示が予定されている。

<美麗島事件> 国民党が強権政治を敷いていた1979年の12月10日、反体制派の機関誌「美麗島」が世界人権デーを記念した集会を高雄市で行ったが、集まった市民らが警官隊と衝突し、関係者などが投獄される騒ぎとなった。当時、軍事裁判にかけられた雑誌編集者の陳菊氏(現・高雄市長)や、弁護人だった謝長廷氏(現・駐日代表)、蘇貞昌氏(元行政院長)らが民進党の結党メンバー。

(程啓峰/編集:羅友辰)