社長の学歴を分析すると、高卒や中卒の人も数多く活躍している。企業を率いる人には学歴よりも、仕事への情熱や意欲がより重要といえそうだ。

 帝国データバンクは、同社が保有する企業データで代表者名と筆頭株主が一致した「オーナー企業」を抽出して分析し、その結果を11月25日に発表した。

 同社の企業データで代表者名と筆頭株主が確認できたのは約56万社で、そのうちの77.3%がオーナー企業だった。業種別にオーナー企業が占める割合をみると、「建設業」が85.9%で最も高く、以下「小売業」(83.5%)、「不動産業」(77.1%)、「卸売業」(76.9%)と続いた。オーナー企業の構成比は、「建設業」(10万2185社 構成比23.5%)、「卸売業」(8万8254社 同20.3%)、「サービス業」(7万1618社 同16.5%)、「製造業」(6万9,895社 同16.1%)の順で多かった。

 一方、東京商工リサーチは、同社が保有する企業データをもとに、130万6,639名の社長のデータを分析し、その結果を9月16日に発表した。

 全企業の社長の趣味を調べると、最も多かったのは「ゴルフ」の43.5%で、以下「釣り」(8.4%)、「読書」(8.4%)、「スポーツ」(5.2%)、「旅行」(4.5%)と続いた。一方、「無趣味」は9.0%で全体の2位にランクイン。売上高100億円以上の企業に限定して社長の趣味を調べると、「ゴルフ」(62.1%)、「読書」(13.1%)、「スポーツ」(3.8%)、「旅行」(2.6%)の順で続き、「無趣味」は1.3%で全体の9位になった。

 社長の最終学歴を調べると、最も多かったのは「大卒」の52.4%で、「高卒」(37.5%)、「中卒」(6.7%)、「短大卒」(1.7%)、「大学院卒」(0.9%)、「留学」(0.5%)と続いた。全企業で「高卒」と「中卒」を合わせると44.2%だった。また売上高100億円以上の企業に限定すると、「大卒」は85.4%で、「高卒」(8.1%)、「大学院卒」(3.6%)、「留学」(1.9%)、「中卒」(0.4%)、「短大卒」(0.3%)と続いた。ただし、売上高100億円以上の企業の社長は1万2,727人で全体の約1%だった。

 多くの人が憧れる「社長」を分析すると、4人に3人がオーナーだった。また、学歴は企業規模が大きいほど「大卒」の割合が高くなるものの、全企業ベースでは「高卒」や「中卒」の社長もたくさん活躍していた。社長は学歴だけでなく、仕事への情熱や意欲がより重要といえそうだ。

サイトウ イサム[著]、加藤 秀行[著]