あればあるほど燃え上がる!? 「障害」が“恋”を盛り上げるワケ

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こんにちは。女優&ライターのmamiです。

私への恋愛相談で割に多いのが、『二人は愛し合っているのに、それを隔てる壁があって……』というシチュエーションです。

不倫……それも、彼は私を選んでいるのだけど奥さんが別れてくれない、とか。
似てますけど、彼になかなか別れてくれない彼女がいる。
あとは、バツイチやフリーターの彼との結婚を親御さんに反対されている……この場合は「壁」は親御さんですね。

相手の家柄が不釣り合いで、みたいな悩みも少ないのですが未だにあります。
「壁」と書きましたが、話題にしているのは、いわゆる恋の「障害」です。

恋の障害といえば、すぐ思い浮かぶのが「ロミオとジュリエット」。
知らない方のためにざっくり説明すると、家同士が代々不仲な男女が許されない恋に落ち、一緒になろうとして失敗し共に死んでしまう……シェイクスピアという超有名な劇作家が書いた悲恋物語。

心理学では、『障害が多いほど恋は燃え上がる』ことを指して「ロミオ・ジュリエット効果」 という用語にまでなっています。

そう……恋は障害があるほど燃え上がるもの。

でもちょっと待って。
ときには彼のこと「障害」を取っ払って見つめてみませんか?

●なぜ障害は恋を燃え上がらせるのか?

「障害が恋を燃え上がらせる」ということは、心理学の調査でも証明されています。

交際中もしくは既婚のカップルを対象にした実験で、親やその他の知人が自分たちの恋愛や結婚を妨害していると認識しているカップルほど、愛情の度合いが高いことが証明されました。

また、追跡調査を行うと、その妨害が大きくなるほどお互いの情熱も高まっていたといいます。
これは、人間の中にある2つの心理が働くからだと考えられます。

1つめは「リアクタンス理論」 と呼ばれるもので、自由を奪われるとそれを取り戻したくなる心理です。

たとえば子どもに「ゲームは禁止!」と告げると、逆にゲームがしたくてたまらなくなったり、学校でも校則が厳しいほど破ろうとする生徒が出てくるといったこと。

自由に恋愛する権利が奪われそうになると必死で権利を取り戻そうとする心理が働き、結果、二人の結束が強まるんです。
よく「恋愛における希少性」の重要さを言いますが、手にはいりにくいものほど欲しくなるという心理も含まれるでしょう。
「いけない」と言われれば言われるほど相手が魅力的に見えてきます。

2つめは「悲劇の主人公として酔いしれられる心理」 です。
人間の頭の中には、小説や映画、ドラマなどの影響か「報われない愛=美しい」という図式があり、悲劇であるほどその恋が美しく尊く思え、自分が渦中にいることに酔いしれる傾向があります。

また、周りから妨害されることによって、怒ったり悲しんだり大きく感情が揺さぶられ、アドレナリンが吹き出してドキドキ感が味わえる。その生理的興奮が快感となって、のめりこんでいくケースもあるようです。

●それ、「定価」でも買いますか?

「障害に阻まれる恋」の悩みを批判しているわけじゃないですよ。
真剣に悩まれていることは重々承知しています。
でもときどき、『もしかして自分から進んでつらい恋に飛び込んでない?』 と感じることがあるんです。

不倫の恋を繰り返したり、ダメ男ばかり好きになって、「男運が悪い」と嘆いている彼女たちが、障害のある禁断の恋が好きならそれはそれでいいんです。

でもね、そういった恋愛は障害がなくなると一気に冷めやすいってことも覚えておきましょう。
実際、不倫を乗り越えて結婚したカップルが早い段階で離婚してしまうケースは多くあります。

だから私は、ご相談を受けた時、こんなことに例えてみたりします。
『セール品のバッグを目の色変えて争って並んで買おうとしている時、お財布を出す前にこんな風に考えたらどう思うかな。これ、定価だったとしても欲しい?定価でも買う?』

こんな風にも言ってみます。
『女性は限定商品って言葉に弱いですよね。限定品です、とか、残り1点、とか。でもそれがたくさん並んでて、誰にでも手に入るとしたら……それでも欲しくなるかな?』

禁断の恋を頭ごなしに否定はしませんが、たまには頭を冷やして見つめ直して欲しいのです。
「障害」を取っ払った全くもって安全(?)な彼がそこにいたとして……それでもドキドキしますか?
愛し続けられますか?

さて、いかがでしょうか。

【参考文献】
・『恋ができないうまくいかないあなたのための恋愛心理学』伊東明・著

●ライター/mami(女優&ライター)