9日、新京報は、「なぜ今年は日本映画があふれているのか」と題する記事を掲載した。写真は「君の名は。」。

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2016年12月9日、新京報は、「なぜ今年は日本映画があふれているのか」と題する記事を掲載した。

日中関係の影響もあってか、2011〜2015年に中国で上映された日本映画はわずか7本だったが、今年は過去最多の11本が公開されている。内訳は、「聖闘士星矢 Legend of Sanctuary」「BORUTO ボルト −NARUTO THE MOVIE−」「ビリギャル」「ドラえもん 新・のび太の日本誕生」「寄生獣」「ドラゴンボールZ 復活のF」「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」「クレヨンしんちゃん爆睡!ユメミーワールド大突撃」「ONE PIECE FILM GOLD」「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」「君の名は。」。

このうち、興行収入が1億元(約16億円)を突破したのは「NARUTO」「ドラえもん」「ONE PIECE」「君の名は。」の4作品で、11作品の合計は9億元(約145億円)を超えている。

日本といえばアニメ映画の印象が強いが、1992年に「となりのトトロ」と「風の谷のナウシカ」が上映されて以降、2007年の「ドラえもん のび太の恐竜」まで15年間に渡って日本のアニメ映画は中国で上映されなかった。その後もいくつかの日本映画が中国で上映されるも、成績はイマイチ。転機となったのは昨年5月公開の「STAND BY ME ドラえもん」だった。中国のドラえもん人気を背景に、興行収入は日本市場を上回る5億3000万元(約85億円)に達した。

そして、目下大ヒットを記録しているのが新海誠監督の「君の名は。」だ。ヒットの要因については映像美やストーリーも挙げられるが、関係者は日本の公開とほぼ同時期に公開されたことを一因に挙げる。「思うように伸びなかった『聖闘士星矢』は、日本で公開されてから2年後にようやく中国で公開。ネットやDVDで海賊版が広まっていたことも影響した」という。

では、今後、中国で日本映画は増え続けていくのか。北京師範大学の宋維才(ソン・ウェイツァイ)副教授は「日本映画には安定したファンがいて公開3日までは人気になるが、ヒットが続くことは少ない。今年は日本の作品が多かったが、興行収入の合計も十数億元程度で映画市場全体をけん引しているわけではない」との見方を示し、文化評論家の韓浩月(ハン・ハオユエ)氏も「今後、日本映画の数はやや増えるかもしれないが、市場以外の要素(海外作品の輸入枠)も絡むのではっきりとは言えない」と話しているという。(翻訳・編集/北田)