ダックスフンドがアメリカ中をさまよう (C)2015WHIFFLE BALLER,LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

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 「ハピネス(1998)」や「ストーリーテリング」で知られるトッド・ソロンズ監督の最新作「トッド・ソロンズの子犬物語」の本編映像が、公開された。劇中に突如挿入されるインターミッション映像(映画の上映中、途中休憩のために流れるもの)となる。

 本作は、1匹のダックスフンドが、息子が重い病を患った家族、女性獣医、脚本家兼映画学校の講師、老女といったさまざまな飼い主を渡り歩くなかで、それぞれの人間性が浮き彫りになっていくさまを皮肉たっぷりに描いたブラックコメディ。ソロンズ監督らしい乾いた笑いやショッキングなシーンが全編にわたって描かれている。

 インターミッションは、「風と共に去りぬ」や「七人の侍」など上映時間が3時間を超えるような長編映画で観客を休憩させることを目的に行われていたが、現在ではほとんど使用されなくなっている。本作は上映時間が88分であるにもかかわらず採用されており、監督の遊び心を感じさせる。肝心の内容においても、カントリー・ミュージック「ゴースト・ライダーズ・イン・ザ・スカイ」をアレンジした「トッド・ソロンズの子犬物語のバラッド」が必要以上に雰囲気たっぷりに流れるなか、ダックスフンドが荒野、雪山、牧草地、ホワイトハウス、ストリップ劇場、野球場、事故現場などをただひたすらに歩くだけという思い切った演出でオフビートな笑いを生み出している。繰り返される「ウィンナードッグ、ウィンナードッグよ」というフレーズが耳に残る仕上がりだ。

 「トッド・ソロンズの子犬物語」は、「L.A.コンフィデンシャル」や「ビッグ・フィッシュ」のダニー・デビート、「レクイエム・フォー・ドリーム」や「インターステラー」のエレン・バースティン、「ビフォア」シリーズのジュリー・デルピーらが出演する。2017年1月14日から全国公開。