「グッドワイフ」チョン・ドヨン&ユン・ゲサン&ユ・ジテ&AFTERSCHOOL ナナ…“欲望を出していけるように仕向けてくれた作品”

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アメリカドラマ「グッド・ワイフ 彼女の評決」をリメイクしたドラマ「グッドワイフ」(原題) が12月12日から衛星劇場にて日本初放送される。カンヌ国際映画祭の主演女優賞をはじめ、数々の映画賞を受賞してきたチョン・ドヨンの11年ぶりのドラマ主演作ということでも話題を集めた作品だ。放送を前に、主演のチョン・ドヨンをはじめ、ユン・ゲサン、ユ・ジテ、AFTERSCHOOLのナナの4名がインタビューに応じてくれた。

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―12月12日より衛星劇場にて「グッドワイフ」が放送されます。日本で放送されることに対する感想と、ドラマの紹介をお願いします。

ユン・ゲサン(以下ゲサン):今作を通して、久しぶりに日本のファンの皆さんにご挨拶できとても嬉しく思います。楽しみにしていてくださいね!

チョン・ドヨン(以下ドヨン):プロモーション活動で日本の皆さんにご挨拶するのは、映画「ユア・マイ・サンシャイン」以来10年ぶりなんです。だからとても緊張していますが、あまり実感が湧かない部分もありますね。「グッドワイフ」は韓国でかなり話題となり、良い意味で多くの反響をいただいた作品なんです。日本の皆さんにもそれぞれの登場人物の立場や気持ちを理解しながら、楽しんでご覧いただけると嬉しいです。

ユ・ジテ(以下ジテ):かなり久しぶりに日本の視聴者の皆さんにお会いしますね。「グッドワイフ」は本当に素敵な作品です。原作であるアメリカ版と韓国版を比較しながらご覧いただいても面白いと思います。ありがとうございました。

ドヨン:インタビューが始まったばっかりなのに、締めの挨拶みたい…(笑)。

一同:(爆笑)

ナナ:韓国で初めて演技に挑戦した作品です。日本では、歌手としての私をご存じの方がほとんどだと思うのですが、ドラマで役者としての姿をお見せできて、とてもワクワクしますし緊張もしています。そして、韓国でも多くの皆さんに愛された作品なので、日本の皆さんにもたくさん愛していただけると確信しています。

―皆さんが演じる役柄について、簡単に説明をお願いします。

ナナ:私が演じるキム・ダンは、法律事務所の調査員(弁護士のサポートをする職員) です。ドヨンさんが演じるキム・ヘギョン弁護士の下で働いているのですが、秘密を抱えた役柄でもありますね。さまざまな状況でさまざまな姿を見せる、たくさんの魅力を持った人物なのですが、私は初めて演技に挑戦したので、プレッシャーが大きかったです。役を演じるにあたってどうすれば自然に溶け込んでいけるのかと悩みました。

ジテ:僕はイ・テジュンという役柄を演じたのですが、テジュンは悪役に近く、成功や欲望のためなら、手段を厭わない人物です。初めて台本を見た時、この“欲望”のせいで難しく思う点があり“僕がこの役柄をうまく演じきれるのかな”“悪役を演じながら視聴者から好感を得ることができるのかな”とたくさん悩んだんですよ。だからとりあえず、どんな先入観も持たず、その瞬間感じた感情に没頭して演じました。

ドヨン:私は今作で、キム・ヘギョンという役柄を演じました。自身を犠牲にしながら“愛”を選択し、その愛を信じ生きてきたのですが、夫の政治的なスキャンダルにより…、見方によっては、良い行動には見えないかもしれませんし、新たな愛を求める女性に見えるかもしれませんが、それは愛を探し求めるのではなく、今後の“自分”と“人生”を探していくようになる人物だと思っていただければありがたいです。

ゲサン:僕は法律事務所MJの共同代表ソ・ジュンウォン役を演じました。昔からの同僚であり友人であるキム・ヘギョン弁護士を愛するようになる人物です。ドラマが進むにつれ、“善”と“悪”が共存していくようになる部分もあるのですが、キム・ヘギョン弁護士を通し、徐々に素敵な姿へと変化を遂げていく役柄ですね。

―チョン・ドヨンさんは11年ぶりのテレビドラマ復帰作ということで、とても大きな意味があると思いますが、今作を選ばれた理由は?

ドヨン:私は長期にわたって映画だけに出演してきましたが、映画だけにこだわってきたわけではないんですよ。私が出演してきた映画は、一般的に共感しづらい内容というか…、私自身は誰もがどこかにそういった感情を抱いているのでは、と感じていても一般的には受け入れづらい作品を選んでいた気がします。それでもっと皆さんに身近に感じていただき、共感していただけるような作品に出演したいと思っていたのですが、それがどんなものなのか見つけられませんでした。自分なりに考えて、ストーリーよりも役柄を重視して作品を選んでいたのですが、その人物の感情が簡単に理解できるものではなかったので、ご覧になる方々は難しく感じられたかもしれませんね。だから作品の選択の仕方を、役柄で作品を選ぶのではなく、ストーリーを重要視してみようと思ったんです。そんな時にいただいたオファーが「グッドワイフ」でした。第4話までの台本をいただいたのですが、一気に読み切ってしまい、読み終わってすぐに出演を決意して“この作品にぜひ出演したい”と電話をしたんです。物語の続きが気になって仕方なかったですね。主人公のキム・ヘギョンではなく、登場人物たちが繰り広げるストーリーが気になり、今作に挑戦することにしました。

―ユ・ジテさん、ユン・ゲサンさん、ナナさんは、チョン・ドヨンさんと共演されていかがでしたか? ドヨンさんと撮影したシーンの中で一番印象深いシーンを選ぶとしたら?

ゲサン:僕は“チョン・ドヨン”という女優さんをどうこう言える立場ではありませんが…、僕は人として、女性として、役者としてドヨンさんに惚れましたね。心温かい一面もあり、人並み外れた集中力や演技に対する確固たる思いを持っていらっしゃって…。“何事もやってみることで知ることができる”という言葉がありますが、ドヨンさんから多くのことを学び、パワーをいただくことができたので、ご一緒できてすごく嬉しかったです。マスコミの方々がよくおっしゃってる言葉があるんですよ。“チョン・ドヨンの恋人になれば(恋人役を演じれば) 理由が分かる”と…。本当に良い役者と共演すれば、共演した役者たちの演技も良くなるということを実際に体験することができたと思います。本当に素敵なことをたくさん学ばせていただきました。

ジテ:僕はクランクインの日に、ドヨンさんとのシーンを第1〜4話まですべて撮影したんです。ドヨンさんと共にすべての感情を出し切って撮影したのですが、僕が感じ取った第1〜4話に登場する複雑な感情をドヨンさんは、どれくらい感じ取られたのかと考えていたんですね。するとその日、僕に“これが本当の感情なのかな?”とおっしゃられたんです。正直、ある程度、周りに認められて有名になった役者は、過去に称賛を受けた演技をしたり、マンネリ化してしまう部分があるのですが、彼女の向上心を持ち続ける姿が本当に印象的で、僕も気持ちを引き締めることができましたね。そして、もう一つ僕が驚いたことがあるのですが、ドラマの撮影現場は皆さんもご存じの通り、切迫した中で進行されているので、自分の演技だけで精一杯になるんですよ。でも、ドヨンさんは他の出演者が演技をしている時、カメラの後ろでその人の感情を引き出すために、カメラの前にいる時と同じようにセリフを言っていたんです。それを見て“だからドヨンさんと共演した俳優の演技にリアルさが生まれるんだな”と感じましたね。ある時、ドヨンさんが“私が感じる感情そのままを相手役の人に感じさせたい”とおっしゃっているのを聞いて、やっぱり素晴らしい役者は違うなと…。“人生は一冊の書物”とよく言うじゃないですか。その本をうまく書き綴っているドヨンさんを見て、僕も自分の中にある本をうまく綴っていきたいなと思いましたね。

ドヨン:私、少し外に出てきてもいいですか?(笑)。恥ずかしくて死んでしまいそうです…。次はナナが答える番だけど、すごく震えてしまって…(笑)。

一同:(爆笑)

ナナ:私は周囲の人たちに“先輩たちはどう?”“誰との撮影が一番気が楽?”と何度も聞かれましたし、やっぱりドヨンさんのことを聞いてくる人が一番多かったんですよ。私は聞かれるたびに“ドヨンさんが一番リラックスできて好き”と話していたんですが、正直、最初から気楽なはずがないですよね。テレビや映画だけで観てきた尊敬する大先輩なんですから…。でも、ドヨンさんは会った人をリラックスさせてくれる能力を持った方だなと、共演してみて感じました。相手を尊重して配慮もしてくださいますし、私も自然と心を開くようになって、リラックスした気持ちで接することができるようになり、親しくなることができました。演技で分からないことがあれば、いつもドヨンさんに“これはどう思いますか?”“あれはどうですか?”と聞いていたんですが、決して私を否定するようなことはおっしゃらなかったんです。“これは合ってるけど、これは違う”という言い方ではなく、“私はこっちのほうがいいと思うんだけど、ナナの考えはどう?”と毎回、私に問いかけるように聞き返してくださったんです。その問いかけに対して、もう一度しっかりと考えることができて、勉強にもなりました。そういったドヨンさんの姿を見ながら、たくさん学びましたね。先輩としても、とても尊敬する方ですが、人としても生涯ドヨンさんの…。

ゲサン:ドヨンさんが恥ずかしいから、もうやめてほしいって…(笑)。

一同:(爆笑)

ナナ:ずっとそばにいたいなと思いましたね。

―ドヨンさんは、ユ・ジテさんとユン・ゲサンさん、それぞれ違う相性を見せてくださいましたが、お二人との共演はいかがでしたか?

ドヨン:ゲサンさんの場合は、距離を縮めるのが少し難しかったですね。役柄の関係性は昔からの友達なので、一番最初の撮影シーンから、ドラマ上では映し出されない、長い歳月の説明をセリフと雰囲気だけで表現しなければならないのですが、ゲサンさんも私も人見知りが激しいタイプなんです。私はいつもそれを克服しようと、撮影現場でバタバタするスタイルなんです(笑)。でも少しずつ、ゲサンさんが心を開いてくれて、ゲサンさんが演じるソ・ジュンウォンとして距離を縮めてくれているなと感じた時、とてもありがたかったです。ユ・ジテさんの場合は…、実は今回、ナナさんもゲサンさんも初対面だったんですよ。でも、ジテさんとは共演したことはないのですが、試写会など公の場で、何度かお会いしたことがあったんですね。お会いするたびに私を“先輩”と呼んでくださっていたのですが“本当に私は先輩と呼ばれるに値するのだろうか”と、思わず正座して話を聞きたくなってしまうような方なんです(笑)。ご自身のことを“後輩”だと言ってますが、私は今でも気楽に友達口調では話せないんですよ。でも、その少し緊張感のある関係性が良かったんだなと思います。それから、先程ジテさんは“私が感じる感情そのまま、相手役の人に感じさせたい”と私が言ったことを褒めてくださいましたが、ジテさんはリハーサルをした時点で、そのシーンで表現する感情を自分のものにしているんですよ。時間的にもタイトすぎて、何かを作り上げられる状況ではないはずなのに…。ジテさんの集中力によって、私が想像もしていなかった(ジテさん扮する) 新しいテジュンを見ることができたんです。そういう面からも、キム・ヘギョンという人物のまた別の魅力を皆さんに感じていただけるのではないかなと思いますね。

―今作では、ドヨンさんとナナさんの演技の相性も印象深かったです。ナナさんは、ほぼ演技の経験がありませんでしたが、共演する上で心配や不安はありませんでしたか?

ドヨン:ナナさんは初めての演技なので、私をはじめたくさんの方々が心配していたんですよ。演技経験のない役者の場合、役柄のイメージとセリフのトーンだけで判断するしかないと思うんですが、今回ナナさんがキャスティングされたとき、最終的に監督さんが“撮影現場でどれだけコミュニケーションを図れるかが重要だ”とおっしゃっていたんです。正直、映画の撮影はコミュニケーションを図れる時間が十分に取れるのですが、ドラマはそうではないんですね。私は11年ぶりのドラマ撮影だったので撮影現場に行っても落ち着かず、多くの方々の視線に緊張し、プレッシャーを感じていたのですが、ナナさんは毅然としていたんですよ。その様子を見て、“とてもしっかりした子だな”という印象を受けました。彼女は、緊張や不安感を自分の中で克服できるんだと思います。だから、今作が役者としての初作品ではありますが、多くの方から好評を得る演技をして、今後素敵な役者へと成長していけるだろうと思いましたね。

―今作は韓国初のアメリカドラマのリメイクであり“原作の面白さと韓国的情緒がうまく調和した作品だ”と高評価を得て高視聴率を記録しました。今作の魅力とは?

ジテ:“韓国的情緒”ではないかなと思いますね。原作であるアメリカ版はシーズン7まで放送されているので、バラエティに富んだ登場人物の姿が描かれているのですが、僕たちは16話ですべてを見せなければいけないので、その限界を超えようと、凝縮された中でより多くの感情を披露しようと努力しました。それから、韓国人が好きな“情緒”の部分として、人間関係に集中して描かれているので、日本をはじめアジア各国の視聴者の皆さんも共感しやすいと思います。

―ユ・ジテさんは視聴者から“スランックン”(ゴミと愛しか知らない人という単語を合わせた言葉) という新語が誕生するほどインパクトの強い役柄でしたが、実際にイ・テジュンという役柄を演じて芽生えた感情などはありますか?

ジテ:イ・テジュンは“スランックン”というあだ名がつけられたのですが、一般の方々も“悪い男”に魅力を感じられるみたいですね。“セクシーでカッコいい”ともたくさん言われて…。

ゲサン:本当にセクシーでしたよ! 僕が女性だったら、こんな男性と付き合いたいです。

ジテ:イ・テジュン?(笑)

ゲサン:イ・テジュンではなくて!(笑)。ジテさん自体がセクシーなんだと思います。

ジテ:どう答えたらいいのかな…(笑)。実は、監督さんとプロデューサーさんに“セクシーさを見せてほしい”と最初に言われたんですよ。だから“体を少し鍛えてください”というお話もあったんですね。でも最近のトレンドはスリムな体型なので“その反対を要望するんだなぁ”と思っていたのですが、俳優としてやってみたかったんですよ。価値観を変えるようなことを…。でも、その僕の目的としたことが達成できたみたいなので、嬉しいです。

―「グッドワイフ」は皆さんにとってどんな作品になりましたか?

ナナ:私にとって「グッドワイフ」は、初めて演技に挑戦させてくれた作品でもあり、今後の人生でこの作品を思い浮かべた時“家族”のような思いやりを感じると思います。それくらい大切で幸せな時間でした。今作によって、より多くの方々に応援していただけるようになりましたし、素敵な監督さんや先輩方と出会えたので、“家族を思いやるような作品”になりましたね。

ジテ:これまで芸術的な映画に出演したり、シリアスな役柄を主に演じてきたのですが、「グッドワイフ」というドラマへの出演により、今までよりも視聴者の皆さんに僕が進んでいこうと思う方向性や親近感を感じていただけたのではないでしょうか。今作では悪役なので、もしかしたらそうではないと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、“視聴者の皆さんと、より距離を縮めることのできた作品”だったと思います。

ドヨン:私はずっと長い間、映画だけを撮ってきたのですが、最近の映画は、女優が思う存分に演技をすることができる幅がかなり狭まってきたなと感じていたんです。そんな中、心ゆくまで演技をさせてくれると思えたのが「グッドワイフ」という作品でした。私が今後、努力すべき部分がまだまだたくさんあるなと、未熟さを教えてくれた作品でもありました。それから今作では、素晴らしい共演者に恵まれてとても幸せでしたし、この先チョン・ドヨンという女優が何かに対し、“さらなる欲望を出していけるように仕向けてくれた作品”になったと思います。

ゲサン:一つの作品を撮り終えると、すべての俳優さんがその役柄から抜け出そうと努力するものじゃないですか。でも今作は今までで一番、役柄から抜け出したくなかったドラマですね。今この瞬間もそう思っています。今日、改めて“あぁ…またこのドラマができたらな”と感じました。先程、別の部屋に移動したら当時の撮影スタッフたちがいて、もう一度このメンバーで撮影できたらいいのになって思いました。今作は、僕にとって“最高のプレゼント”でした。

■放送概要
「グッドワイフ」(原題)
監督:イ・ジョンヒョ「ロマンスが必要2」
脚本:ハン・サンウン「スパイ〜愛を守るもの〜」
出演:チョン・ドヨン、ユン・ゲサン、ユ・ジテ、ナナ(AFTERSCHOOL)

衛星劇場にて12月12日(月)より日本初放送開始
毎週(月) 午後8:30〜11:00(2話連続放送)
※リピート放送は12月25日(日)午前11:00〜 放送スタート

■関連サイト
ドラマ詳細はこちら:http://www.eigeki.com/special/goodwife