台南市政府文化局提供

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(台南 9日 中央社)台南市の古跡に登録されている「旧日本軍歩兵第二連隊官舎群」で発見された石像の頭部が、第4代台湾総督・児玉源太郎のものであることが分かった。

像は昨年12月、建物の床下から偶然見つかった。国立台南芸術大学による鑑定の結果、児玉総督の石像の一部であることが判明した。発見当時から関連性が指摘されていた。官舎群は日本統治時代に建てられたもので、現在はアート関連の施設として再利用されている。

市の文化局によると、石像はイタリア製で、材質はアラバスター。日本統治時代の1904(明治37)年に台湾に運ばれた後、1907年に台南州庁(現・国立台湾文学館)に隣接する大正公園(現・湯徳章記念公園)に設置された。同公園は別名「児玉公園」とも呼ばれていた。

石像が破損した理由について同局は、第二次世界大戦時の米軍による空襲か、戦後市民に引き倒された可能性を指摘しているが、どのように官舎群に流れ着いたかは分かっていないという。石像は台南芸術大学による修復後、文化局が保管する見通し。同局は石像全体の復元や、公園への再設置は検討していないとしている。

児玉は1898年から1906年までの約8年間、台湾総督を務めた人物で、1904年に勃発した日露戦争では満州軍総参謀長として勝利に貢献した。神奈川県藤沢市には児玉をまつる「児玉神社」がある。

(張栄祥/編集:杉野浩司)