連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第10週「商いの聖地へ」第58回 12月8日(木)放送より。 
脚本:渡辺千穂 演出:安達もじり


58話はこんな話


いよいよ、10日間限定の委託販売がはじまったものの、お客さんが全く来ない。すみれ(芳根京子)たちはポスターを作って貼るなどの営業活動を行う。こうしてようやく「たっくさん」のお客様が来てくれた。

商売のこわさを痛感するキアリス一同。


「昔、お母様が言うてたわ、どんな生き方をしていても幼い頃に叩き込まれたことは役に立つはずって」
と売り子をやることになった悦子様(滝裕可里)が張り切ったものの、一向に売れず、テナントの人たちは意地悪で。いやですね、嫉妬心とか、閉鎖的な考え方とか。
良子(百田夏菜子)は「何よ、小売の神様って」とぶーたれる。このとき、良子の口が動いてないように見えるのだが、腹話術か。

「なんとかせな」とがんばるキアリス一同。


まずお客さんが来ない原因を考える。
年配のお客さんが多くお母さん世代のお客さんが少ないので、呼ぶしかない。
ポスターを作って貼ることにする。なんて前向き!
すみれたちは、遅い時間までポスター描きに勤しむ

「がんばって」と言えない、男会一同。


「こないな時間まで女が働くなんて」と呆然となる紀夫君(永山絢斗)。
 妻たちを店に残して帰宅するとき、「なんで、なんで『がんばれ』って言われへんのやろ」と昭一(平岡祐太)がつぶやく。
 女たちは女たちで、
良子「なんで、がんばれって言えないんやろね」
君枝「わたしもいまそれ考えてた」
とぼやく。

武(中島広稀)は顔に書いてあったというが・・・。
良子「思うとっても顔に書いてあってもいわなわからんって」
君枝「それやのに、あのとき思うてたとかあとになっていうのよね」
明美「あとからやったらなんとでも言えるわ」
すみれ「そうねえ」
いまも昔も変わらない、リアルな女子トークである。

視聴率が上がってきた


12月7日(水)の57話の視聴率は、22.1% で、57話中の最高に。
開始からずっといまいち盛り上がらないと言われてきた「べっぴんさん」だが、それでもたいてい20%は超えていて悪くはない。
9週から商売の話になってきたことで、お仕事への前向きな取り組みが楽しいし、なんといっても「男会」が
いい味を出している。
ダメ男というほどのダメさはなく、それなりに外ではちゃんと働いて、妻のことも大事にしている。でも、
男の弱さをほどよく振りまくことで、妻たちの良い引き立て役になっている。健気に働く女たちと飲み屋であーだこーだ言う男たちというメリハリである。
これからも、がんばってすみれたちを引き立ててほしい。
(木俣冬)