「14の夜」で初監督を務めた足立紳/(C)2016「14の夜」製作委員会

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12月24日(土)より、東京・新宿テアトル他全国公開公開される映画「14(じゅうし)の夜」は、国内の映画祭で数々の脚本賞に輝いた気鋭の脚本家・足立紳の監督デビュー作品として注目を集める話題作だ。

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「自分のことを大嫌いな人間が、今の自分から一歩でも脱却しようともがく話にしたい」と語る足立監督が作り出す本作は、'80年代の田舎町のレンタルショップが舞台で、性にざわめき、やがて冒険に出る中学生男子たちの悶々とした思いを描く。

情けなくも愛すべき“性春”を通じて成長していく少年たちの姿は、世界的名作「スタンド・バイ・ミー」をほうふつとさせる。

足立監督は「百円の恋」('14年)の脚本で注目を集め、40歳を越えて小説家・脚本家としてだけでなく、監督になる夢をも果たした足立監督は“中年の星”とも言える存在。不安になりながらも、自分の才能を信じて書き続けた結果、今の活躍がある。

そんな足立監督は、'16年2月に「乳房に蚊」にて小説家デビューを果たした。順風満帆の現在からは想像できないが、苦節数十年「百円の恋」の大ヒットまでは、アルバイトをしつつ、10年以上も苦労生活を送っていたという。

しかし、'12年「百円の恋」が第一回松田優作賞に輝き、監督の人生が大きく好転し始める。「百円の恋」は安藤サクラ主演で映画化され、'14年に公開し、異例の大ヒット作となった上に、第39回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。

その他、'15年には脚本家としては初の7冠を受賞し、一気に足立の才能を世に知らしめることになった。そして、今回本作で初監督を務め、12月8日には公開に先駆けて同名小説「14の夜」も発売された。

そんな足立の才能に魅了された映画人らのコメントは以下の通り。

【「百円の恋」武正晴監督】

足立さんは、ズルくて、スケべで、ダラシなく、カッコ悪くて、うそつきで、ダメダメな人間の恥ずかしい、実に人間臭い部分に光をあてることに力を尽くしてくれている。何故なら足立さんは、映画が大好きで、映画が人間というおかしみを描き、映画が人の世の中に果たす役割を理解しているからだ。

足立さんのシナリオはどこを斬っても足立紳の血が流れるのだ。そんな才能に時に嫉妬しながら、 僕の至宝だと勝手に思い込んでいる。初監督作品「14の夜」も足立の血と肉がスクリーンの中で暴れまくっていた。

【タカシ(犬飼直紀)の父・忠雄役 光石研】

こびず、カッコつけず、うぬぼれず。濃縮足立100%! 現場では、スタッフ・キャスト・地元の方々・全ての人が、足立監督を愛して居りました! 足立組最高!

【タカシの母・佳子役 濱田マリ】

足立監督は本番の撮影の直前にキラキラ演出をしてくださいます。その役者さんがかわいらしく輝くしぐさや言葉を、楽しそうにバラまくんです。それ拾うよねぇ。私たち。

【姉の婚約者・前田役 和田正人】

脚本の面白さも秀逸ながら、現場での細かい演出方法に、足立監督の思春期を垣間みた気がします。まさにイタズラっ子の悪ふざけ。編集時に監督が「和田さん、何でこのシーンで笑ってるんだろう…」と。それは監督が「そこで笑え」と言ったから。

いじる方は忘れていても、いじられる方は覚えてるもんです。きっと足立監督の思春期、こんな事が多々あったのかと。ただこのいじり、なかなか癖になりそうです。